「家庭内の消費エネルギー2」 - 新築工事・施工全般 - 専門家プロファイル

清水 康弘
株式会社参創ハウテック 代表取締役社長
工務店

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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「家庭内の消費エネルギー2」

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家づくり

 「低炭素社会へオール電化リフォーム!」

 滝川クリステルさんが、艶っぽいナレーションでこのように言っていますが、オール電化住宅は本当に省エネなのか、低炭素社会実現への切り札なのか?
 ここで整理しましょう。
 断っておきますが、オール電化を否定するわけではありませんのでお含みおきを・・・。

 そもそも省エネや低炭素社会は脱石化燃料を目指しているものです。
 ですから、一次エネルギーの使用をいかに削減するというのが、正しい省エネ、低炭素社会へ道というわけです。

 では、一次エネルギーとは何でしょうか?石油、石炭、天然ガスなどがあげられます。
 家庭で使用される都市ガスや灯油は、ほぼ一次エネルギーに相当するものです。

 しかし電気はどうでしょう?
 日本の場合は火力発電が趨勢ですから、石化燃料を使って発電する。さらに発電所から、家庭に電気が送られるまでの送電ロスを含めると、一次エネルギーの40%以下にエネルギーが減ってしまいます。

 ここでわかるのは、電気をたくさん使う設備や家電は一次エネルギーから考えると、相当燃費が悪いのがわかります。

 しかし、エコキュートやエアコンのヒートポンプという凄い機器があるおかげで、1のエネルギーを3倍~5倍程度の効率(COP)へ出力をあげることができるのです。

 つまり、電気は一次エネルギーが40%以下になりますが、COP4のエアコンやエコキュートを使うことで、1×40%×4=1.6、結局1のエネルギーから1.6倍のエネルギーに変換できることで、オール電化はお得という訳です。

 さらに、電気料金には様々なお得なプランがあります。
 オール電化割引、通電割引(夜間の蓄熱ヒーター)、エコキュート割引などです。
 特に昼間に比べ、夜間は電気の需要が減るため、どんどん使って下さいという訳です。

 このようなこともしっかり理解した上で、大まかにガスを使うのか電気にするのか?検討することも大切ですね。

 

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