
- 清水 圭一
- 日本クラウドコンピューティング株式会社
- 東京都
- IT経営コンサルタント
対象:システム開発・導入
- 清水 圭一
- (IT経営コンサルタント)
- 村本 睦戸
- (ITコンサルタント)
こんにちは、
日本クラウドコンピューティング株式会社の新井です。
今日は、クラウド関係の開発・構築会社の選び方というのをお話したいと思います。
今年になってから、「クラウド」という言葉が流行りだすと、どのIT関連の会社も、今までの商品やサービスに、クラウド対応ということを打ち出し、一斉に会社のマーケティングメッセージを変更し出しました。
今年になってから、「クラウド」という言葉が流行りだすと、どのIT関連の会社も、今までの商品やサービスに、クラウド対応ということを打ち出し、一斉に会社のマーケティングメッセージを変更し出しました。
しかしながら、実態はどうでしょうか?マーケティングメッセージを「クラウド」に変更しただけで、一向にクラウド関係の案件をやっていない会社もありますし、やっていても片手間でやっている会社もあり、また、「クラウド」という言葉の定義を大きく取り、インターネット関連のシステムをちょっとやっているだけで、クラウドシステム開発、構築の実績としている会社も多くあります。
そこで、中小企業向けクラウドシステムの開発・構築・導入支援を行う会社のを選ぶポイントを説明します。
第一に、中小企業向けのシステム開発を多く手掛けている、あるいは、それを専門にしているということです。
システム開発というと、大企業の大規模、ミッションクリティカルなシステムの実績があればあるほど、信頼をおけるようなイメージがありますが、実際のところ、これは大間違いです。
なぜかというと、大企業の大規模、ミッションクリティカルなシステムというのは、開発予算が数百億から数千億円のものも多く、そのシステムを責任を持ってプライム(主担当)で受注できる財務的な体力にある会社というのは、日本でも数社しかありません。
そのシステムを受注したプライムの一社が、各システムコンポーネントに分けて、下請け、孫請け、ひ孫請けに発注していき、いわゆるゼネコン体質のようなピラミッドが形成されるのです。
ですので、その中のある特定のコンポーネントを担当する一社として、システムに関わることは、意外とどこの会社でも出来るのです。
しかし、下請けとして言われた事だけをやることに慣れた会社と、プライムとして、エンドユーザー側のニーズをくみ上げ、新しい仕組みを提案し、良いシステムを作り上げていこうとする会社では、最終的に出来たシステム品質やその後の利用に大きな差が生まれてきます。
中小企業向けクラウドシステムの開発・構築・導入支援も同じことが言えます。
一口にクラウドといっても、非常に裾野が広いのです。プライベートクラウドとパブリッククラウドでは、必要な構築技術も違いますし、クラウドの基盤開発とアプリケーション開発では、スキルも技術も全く別物です。
また、下請けや自社サービスの為のクラウドシステムの開発・構築・導入支援をしているのか、それともエンドユーザーであるお客様と直接、プライムとしてクラウドシステムの開発・構築・導入支援を受けているのかでは、会社の体質も全く違うのです。
ですので、中小企業がクラウドシステムの仕事を発注する際は、会社の知名度や規模よりも、構築しようとしているクラウドシステムと同じようなシステムを、他にも多く手掛けている実績があり、下請けではなく、プライムでシステム構築の仕事を直接、エンドユーザーから請けている会社を優先的に検討すると良いかと思います。
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