- 清水 圭一
- 日本クラウドコンピューティング株式会社
- 東京都
- IT経営コンサルタント
対象:システム開発・導入
- 清水 圭一
- (IT経営コンサルタント)
- 村本 睦戸
- (ITコンサルタント)
コストは年間売上の0.5パーセントが上限
3つのBCPの方法を説明して来ましたが、BCPというのはあくまで保険であり、平時はコスト以外、何も生み出すことは出来ません。多くの中小企業によっては、このBCPのコストというのは、経営に重くのし掛ってきます。
当社のBCPコンサルティングでも、このBCPに掛けられるコストは、ITシステム以外のBCPまでを含めても、企業の年間売上額の0.5パーセント程度ということが現状です。
特に利益率が低い業種の場合は、この0.5パーセントが企業経営を逼迫させる要因にもなってしまいます。
もちろん、その投資を怠り、被災時に事業継続を出来ないばかりか、データ消失に至って企業存亡が危ぶまれる事態になってしまっては、本末転倒になってしまいますが、中小企業にとっては、BCPは保険でなく、既存の業務でITを活用して、コストを削減したり、効率化したりという観点、すなわち「BCPになるITシステムを平時から使う」ということが、ポイントになるかと思います。
<次回に続く>
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