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対象:心と体の不調

茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月15日更新

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気持ちイイ汗をかいて夏バテから身を守る秘策とは・・?(6)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・代謝の低下した体では体温が低下します。上述したように人間の体温は36.5℃ですが、最近35℃台の低体温の人が急増しています。中には34℃台の人も珍しくありません。そうなると様々な悪影響が現れます。まず免疫力が低下するために、風邪や様々な感染症にかかりやすくなります。昨今の新型インフルエンザの流行はこの変化と無縁ではないでしょう。またアレルギー、がんなどの難しい病気も増加する傾向にあります。

 

冷房の効きすぎによる体温調節の機能不全を助長しているものには他にもいろいろあり、一つには運動不足が挙げられます。現代人は各種の機械や自動車、公共交通機関などに過度に頼った生活をしているために、多くの人が運動不足に陥っています。人間の生命活動に於いては、筋肉の運動によって基礎代謝が自然と上がり体温が維持されますが、現代人の運動不足はこの基礎代謝を減少させ、これも体温を低下させる一因となっています。

 

また若者を中心に、シャワーばかり浴びて湯ぶねに浸からない入浴習慣が流行っていますが、これも低体温や暑さに弱い体質に繋がっています。入浴は体を芯から温めて体温を維持するのに役立っていますが、シャワーだけでは皮膚にかぶった水滴が蒸発する際に気化熱を奪い、かえって体が冷えてしまう可能性があります。日本人の健康はお風呂と密接な関係がありますが、その伝統が崩れつつあるようです。

 

さらに食生活に注目してみると夏バテを助長するような食材や調理法が目白押しです。暑いからといって冷たい飲み物や食べ物ばかり口にしていたのでは、腹部をはじめとして体が冷え切ってしまい、ますます暑さや冷房に弱くなってしまいます。また食欲がないからといって口あたりのよいものや糖分ばかり多いものを多食していては、ビタミンやミネラル、アミノ酸などの重要な栄養素が不足し、夏バテや熱中症にかかりやすい脆弱な体になってしまうのです。

 

それにダメ押しするのが睡眠不足です。睡眠は毎日の疲労回復に欠かせないものですが、暑い夏にはことさら重要になります。ところが冷房の効きすぎた寝室では、刺激が強過ぎるために意外と熟睡しにくいものです。また上手に汗をかけない状態では、手足の冷えやそれと対照的な上半身ののぼせ感に見舞われて、睡眠の妨げとなります。そうした要因が重なって睡眠不足に陥れば、夏バテや熱中症にかかりやすい体質になってしまいます。

 

さらに追い打ちをかけるように、仕事や人間関係などによる過剰なストレスがかかると状況は一層悪化します。ストレスは副腎皮質ホルモンの分泌を促しストレスによる影響を緩和しようとしますが、度重なるストレスはその副腎皮質を疲弊させ、ホルモンの分泌を滞らせます。その結果ストレスに対する抵抗力が低下して、様々なストレス性の障害を引き起こします。ストレスによって弱った心身は暑さにも弱い状態となり、夏バテや熱中症にもやられやすくなります・・(続く)

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