私はその夜、被災地に入りました 4 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

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私はその夜、被災地に入りました 4

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●建物の安全性を求めて ☆阪神大震災体験記
 事務所の外観は目立った損害は無い。唯一ALC版のジョイントが、動いたのだうコーキングに塗ったペンキが稲妻状に裂けている。私は急いで4階に駆け上がり、事務所のドアを開けた。
 カウンターが倒れている、本棚が倒れている。コンピューターディスプレイー2台が落ちかけて、ケーブルだけで辛うじて止まっている。熱帯魚の水槽の中に蛍光灯が落ちて可愛がっていたベタが感電死している。まずはどこから手をつけて良いやら途方に暮れた。

 よく見ていると倒れ方に規則性がある。南北が長辺方向である物は比較的不安定な置物も立っているが、東西が長辺方向である物はことごとく倒れている。
 「鉄骨造は揺れてなんぼ」と日頃クライアントに説明している私だが「ここまで揺れんでもええやろ」と一人でつっこみをいれてしまった。
 テレビは刻々と被害の状況を伝えてくる。評論家が丁度一年前に発生したロサンゼルス地震を引き合いに出して高速道路の壊れ方を比較している。
 その醒めた評論が無性に苛立たしく腹が立ってきた、そんな事より被災者救出・支援が先だろう…

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建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。

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