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通行量は、厳密にしようとすればするほど、実情に合わなくなるというパラドックス（矛盾）を持っています。
通行量同士の比較ができなくなるのです。
筆者は、以前、通行量を少しでも売上予測に役立てたいと願い、測定方法の基準作りに何度も挑戦しました。
しかし、結果はいつも「失敗」。
今では、「立地別に比較可能な形式で通行量を測定する統一基準を作ることはできない」という確信を持っています。
もちろん、通行量の測定そのものは、どんなやり方であれ可能です。
しかし、それらが「数値として比較できない」というのは致命的な問題です。
これは 仮に「Aの店前ではその通行量は１，２３４人でした」、「Bの店前ではその通行量は１，４３２人でした」という調査結果がでたからといって、ＡのほうがBより少ないとは言えないということを意味しています。
とり方によっては、Ａは２，２２４になるかもしれず、Bも９８７人になってしまうかもしれないからです。
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