そもそも、通行量を比較することは不可能2 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

林原 安徳
有限会社 ソルブ 代表取締役
経営コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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そもそも、通行量を比較することは不可能2

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通行量を気にしすぎると失敗する
実際の通行量調査では、こうしたイレギュラーなことは、現場の判断に任せられていることが多いため、問題があまり表面化しないだけです。
多くの現実に対応しようとすると、それこそ無数の測定基準を作っておき、測定する対象と時間(中止を含め)を明確にしておかなければならないでしょう。
もちろん、現場の測定者は、これを熟知していなければなりません。
ただ単純に合計を出すだけとしても、通行量計測を厳密に行うのはほとんど不可能です。

では、測定基準は現場の測定者に任せるとして、そんな厳密性は求めないことにしましょう。
それでも、決定的な問題が残ります。

どこの場所の通行量を図るかという問題です。
「お店の直前を測定するのだから簡単」
そう思ったとしたら大間違いです。
「直前」がどんな意味を持つのでしょう。
「お店にきてくれそうな人々」を測定したいのなら、「直前」がどこからどこまでなのか言い切れる人はいないでしょう。

例えば、その店からほんの10メートルほどしか離れていないところに横断歩道があったらどうしましょう。
そこは確かに物理的にお店の直前ではありません。
でも、そこを横断してくる人達は絶対お店を利用しないと言い切れません。
だから、「お店に影響がない」と言い切れません。
「横断歩道を渡ってきてお店のほうに進んでくる人」もいれば「反対方向に行ってしまう人」もいる。
さあどうしましょう。

はたまた、道路幅が5m以上あって、時々その間を自動車が通るような道だったらどうしますか。
「その向こう側を歩く人」「こちら側を歩く人」ができます。
いったいどこを測定すれば良いのでしょう。
それも現場の判断でしょうか。


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