皆さんがイメージされる段差なし住宅などに改修しなくても、普段不便に感じている場所に手を加えることも立派なバリアフリー改修といえます。
最近、玄関で靴の脱ぎ履きがひと苦労と感じてきたら、イスの設置をオススメします。写真はTOTOの製品で、邪魔なときは折りたたむこともできます。大工さんに造ってもらうと高くなる場合はこのような既製品で代用するのも手ですね。
また、玄関土間からあがり框(廊下の先端)まで段差があり昇降がきつくなってきたら、昇降台の設置をオススメします。ただし固定が必要なのでご注意を。
玄関に設置する手すりは、イスから立ち上がるときに使用されるなら「たて手すり(垂直)」をオススメします。手すりを握って立ち上がる動作をする際、一番ちからが入り易いからです。
反対に姿勢を維持したり、伝い歩きをされるなら「横手すり(水平)」の設置をオススメします。
次回は廊下編(1/15)です。
少しづつの改修で快適な生活をお送りください。
このコラムの執筆専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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