バリアフリーデザインという言葉は従来、建築学の分野で用いられてきた専門用語です。
また現在では、社会生活・制度・情報など様々な場面で、「障壁の除去」という意味でも用いられています。
一方、ユニバーサルデザインとは障害者であっても健常者であっても、だれもが分け隔てなく住めるような住宅、街、公園、商品などを設計・デザインする事をいいます。
近頃、日本車や文具など幅広く商品が発売されてきましたね。
最近は、バリアフリー住宅をユニバーサルデザイン住宅と売り出しているメーカーさんや業者さんを見かけますが、障害をお持ちのかたが使用される便器は小さなお子さんが使うのに不便だったりするので、ユニバーサルデザイン住宅にはまだまだ課題が多いようです。
また世の中には、「段差をなくす」「手摺をつける」などでバリアフリー住宅と称している物件を多く見かけます。
本来バリアフリーとはオーダーメードで個人個人の使いかたや考えかたによって変わるものです。
設計者や工事業者が、住む方の生活様式を考えずにおしつけがましく施工してしまってはいけませんね。
その行為自体にバリアを感じます。
写真は、昨年訪れたスペイン大使館の地下へ行くスロープです。勾配もなだらかで車いす使用者も利用できます。バリアフリーはグローバルスタンダードでもあるのですね。
このコラムの執筆専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
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