- 寺崎 芳紀
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
-
03-5858-9916
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。
経営資源は、潤沢にあるわけではありません。
上場企業で利益を上げ続けている会社であれば、内部留保も相当あるでしょうし、出資とか銀行融資等で資金調達も比較的しやすいでしょうが、中小企業はそういうわけにもいきません。
個人に置き換えても、そうだと思います。
普通のサラリーマンですと、たいていお小遣い制になっていて、自由に使えるお金にはおのずと限界が生じます。
限りある経営資源やお小遣いを、何とか有効に使いたいものです。
他人様のお金の使い方にとやかくいう資格はありませんが、パチンコ等のギャンブルに散財する方もいます。私には考えられませんが、本人がそれで満足するというなら、それもよいでしょう。
お金の無駄遣いは当然よくないとして、私がそれ以上によくないと思うのが「過度なケチ」です。
無駄遣いせずに節約することは必要です。
問題は「お金のかけどころ」なのではないでしょうか。
自分を高めるため、成長させるため、力をつけるためにいお金をかけること。これをケチってはいけません。
お金以上に「時間をかけること」という意味でも重要ですね。時間は有限ですから。
例えば、お酒の席に参加するとき。
コロナの影響もあり、3月以降全く外で飲むことがなくなってしまいましたが、それまでは割と酒の席に参加することはありました。
誰と、どのような目的でそういう場に参加するのかというのを、昔から結構重要視しています。
社会人になって3~4年位は、仕事終わりによく先輩に連れられて、あてもなく飲むことがありました。
そのたびに先輩は、会社の愚痴ばかりをこぼすのです。
たまには良いと思います。ストレスがたまることも当然ありますし、そういう場でグチりながら酒を飲むのも悪くはありません。
しかし、そんなことがしょっちゅう続くと、さすがに嫌になります。グチばかりでしたから。
ひどいときは週に3日位誘われたこともあります。そのたびにお金も3千円位かかるわけで、今思えばお金以上に時間も無駄にしたな、という印象しかありません。
その先輩からは、一度たりとも奢ってもらったころも、多めに支払ってもらったこともありませんでした。すべて割り勘です。たまに、お金がないと言われて全額こちら負担となったこともあります。
たまに集まって、楽しく飲む分には全く問題はありませんし、そうすべきだと思います。
しかし、上記のようなシーンで、果たして得るものがあったのだろうか。申し訳ないけれど、私には有意義には感じられませんでした。先輩でしたのでなかなか断りにくい部分もありましたが、「無意味だ」という思いが増幅したときから、私はお誘い3回に2回は断ることにしました。
私には、単に会社のグチばかりを聞かされる時間に、意味を見出すことができなくなったのです。
あれから20年以上たち、状況は変わりました。
今は家庭もありますし、時間は本当に無駄にしたくない。
先輩との飲みも、もちろん楽しいときもありましたが、どうせそういう時間を過ごすならもう少し意義を見出したいと思うようになったのです。
以後、明らかに無駄と思われる飲み会にはほとんど行かなくなりました。
お金は、もっと有意義に使いたい。そう強く思うようになりました。
仕事上でお酒を飲むときもありますが、その時にも気を遣います。
こちらから依頼をする目的で飲む場合、飲食費は全額こちらで負担します。それが最低限の礼儀だと思うのです。
しかし、こういう礼儀を逸している方が、残念ながら存在します。
「仕事を紹介してほしい」と言われ飲みに誘われ、ご一緒したことがありますが、支払いをせずに全額こちら持ち・・・という時がありました。しかもその方、支払いをする素振りさえ見せず、お礼も言わずに終わったのです。
申し訳なかったのですが、その方とは2度とお目にかかることはありませんでした。
相手方からの依頼で一席設けたのですから、せめて割り勘にすべきだったと思います。しかも相手の方、私よりも年長者の方だったのです。
お考えは人それぞれではありますが、少なくともセコい(乱暴表現失礼します)と思われることはしたくありません。
そういう「お金の使いどころ」に人間性は出てくるのではないでしょうか。
さらに、こんな方もいました。
男性の方なのですが、奥様から2万円しか小遣いがないというのです。
昼食はお弁当があったので、それほどお金は使わなくてもよいのでしょうが、宗片はタバコを吸われるっ方で、そのお金も含んでの2万円だったそうです。
ですので、そのの財布にはいつも千円程度しか入っていなかったとか。
その方は介護施設勤務で役職者だったのですが、いろいろな意味でがっかりさせられました。
毎日お財布の中に千円しか入っておらず、自由に使えるお金が限られてしまっていたら、その方は自らを成長させるために投資することなど、まず難しいということになります。
私は、その方のご家庭事情を詳しく知りませんから、例えば飲みに行く際には奥様からお金をもらっているとは思いますが、重要な方と食事に行くチャンスが巡ってきたときに、お財布の中身が千円程度しかなく自由に使えるお金もないのであれば、そういうチャンスを逃すことになります。
私の妻は、基本的に私が飲みに行くことに、一度たりとも反対をしたことはありません。むしろ「どんどん行っておいで」というタイプでした。「飲み過ぎないように」とだけは言われていましたが(笑)
それに甘えて、毎晩のように飲みに行ったりすることはありませんが、人との出会いを制限するのは損をすると妻にはよく言われていましたので、私も吟味しながらも楽しませていただいております。
そこが「お金のかけどころ」、「時間のかけどころ」なのだと思います。
偉そうなことはいえませんが、むやみやたらにケチるのではなく、必要なところには可能な限り投資をしていきたいと思います。
このコラムの執筆専門家
- 寺崎 芳紀
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
介護事業所の開設から運営まで、オールワンでお手伝いいたします
有料老人ホーム施設長・訪問・通所介護管理者・老健相談員、事業所開発等の経験を活かし、2007年7月に弊社を設立しました。介護施設紹介サービスをはじめ、介護事業所の開設・運営支援等を行い、最近では介護関連の執筆活動にも力を入れております。
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