- 寺崎 芳紀
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
-
03-5858-9916
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。
今回は介護における「2040年問題」について取り上げたいと思います。
前回2018年、その前の2015年の改定では「2025年問題」が取り上げられました。
これは、「団塊の世代が後期高齢者に突入する」ことを意味し、高齢者急増が大いに予想されることから、それに備えなくてはならないと言われていました。
今年は2020年。まだ5年ありますが、2025年問題については消費増税をしたことで、一応の目星をつけたと言われています。
消費増税は2013年に成立した「社会保障と税の一体改革関連法案」において、消費税は社会保障に全額使われることを条件に増税をした、という格好です。2度の延期がありましたが、2019年10月に増税がスタートし、一定の道筋が立ったと見ています(そんな中で、新型コロナの問題が発生してしまいましたが)。
2025年問題がひと段落(?)したあとは、「2040年問題」です。
人口ピラミッドによれば、2010年の団塊ジュニア世代(1971年~74年)の人口が約886万人となっています。この年代は今40代後半で、今の日本経済の屋台骨を支える年代です。
この方たちが65歳以上となるのが、2040年。
人口は確実に減っています。いわゆる現役世代(働き手)が減ってくる中で、高齢者はますます増える。
ですので、少ない現役世代で多くの高齢者を支えていく、こんな世の中になっていうというわけです。おれは、前々から言われていることであります。
団塊ジュニア世代が高齢者となっていくだけでなく、もっとすごいのが85歳以上高齢者が1千万人時代になる、ということ。この年代は特に介護ニーズが高く、老人ホームに入居する方の平均年齢は85歳前後と言われています。
2025年問題など目じゃない位、大きな大きな問題です。
これは、介護の担い手を真剣に増やしていかなくては、絶対に成り立っていきません。
この続きは、次回。
このコラムの執筆専門家
- 寺崎 芳紀
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
介護事業所の開設から運営まで、オールワンでお手伝いいたします
有料老人ホーム施設長・訪問・通所介護管理者・老健相談員、事業所開発等の経験を活かし、2007年7月に弊社を設立しました。介護施設紹介サービスをはじめ、介護事業所の開設・運営支援等を行い、最近では介護関連の執筆活動にも力を入れております。
このコラムに類似したコラム
訪問介護の通院等乗降介助 基準緩和へ 寺崎 芳紀 - 経営コンサルタント(2020/11/06 08:00)
今後の介護保険を取り巻く状況について① 寺崎 芳紀 - 経営コンサルタント(2020/06/15 08:00)
2040年問題② 寺崎 芳紀 - 経営コンサルタント(2020/05/25 08:00)
介護職の投票行動 寺崎 芳紀 - 経営コンサルタント(2022/09/12 09:41)
介護施設におけるコロナクラスター感染 寺崎 芳紀 - 経営コンサルタント(2021/02/07 08:00)