- 小澤 康宏
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
今回は、元請け業者とパートナーであるべき下請け業者が、それぞれ本来の役割を担い、生産性向上に寄与しているかどうかに着目します。その中で、「パートナーである下請け業者の責任施工」について考えてみたいと思います。
下請け業者は、直接施工機能(専門的技術を発揮して工事施工を担当する機能)を担う施工業者です。つまり、契約した工事について、完成するまでの一切の責任を負い、工事を行うものです。よく、元請け業者の監督が、定期的に監視することは必要だと思いますが、工事の傍らで口を出し、施工について指導或いは助言している姿を見ます。これは、世話役的な役割を担っている可能性があります。
上記は、下請け業者の責任施工をきちんと理解していないケースです。現実は、「なあなあ」になっている状況です。従って、いつまで経っても下請け業者の質が上がることはなく、元請け業者の監督が現場そのものに張り付くことが、さも当たり前のようになっているのです。
下請け業者の責任施工の範囲を明確にして契約を締結する、不具合箇所があれば改善する等、専門技術を有する企業だという自負を持たせて頂きたいものです。
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