留学計画「語学学校から大学へ」は非現実的な夢物語

下記のような幼い留学計画を立てている方が多い日本です。

非現実的な夢物語で、挫折するためにお金を払うことになりますので気をつけて！

「高校卒業後英語圏の大学に行きたいです。語学学校で1年英語力をつけてから大学入学を考えています。」

今日もこんな質問に回答しました。

（質問）

高校卒業後、英語圏への留学を考えていているのですが、
卒業後すぐ大学に進学するよりも語学学校で学んだ後に大学に進んだ方が
大学での勉強にもついていきやすいかなとも思い、

イーストテネシー州立大学の語学大学を考えています。

（回答）

アメリカでも、カナダでも、オーストラリアでもどの英語圏でも、「語学学校」通っても英語の能力は上がりません。

「1年語学学校、そのあとは大学」というのは、余りにも幼い、世界知らずの独りよがりの考え方ですね。

残念ながら、あなたの計画が実現不可能に近い理由は：

１．「語学学校」の授業の質は相当低いです。 「授業」と呼ぶにもお粗末すぎるものがほとんどです。

外国から来た、英語の出来ない、「夢留学」を信じている人を集めている授業ですので、適当に授業してもバレることはありません。 ぼったくりにも程があるのが「語学学校」です。

甘い考えの日本人が、語学学校目指してカナダにもわんさかやって来ます。

何十年も続く傾向ですが、英語圏すべての国を含めると膨大な数の日本人が「語学学校」で「学んだ？」ことになります。

さて、日本人の英語力は上がってますか？

全く「語学学校似非留学」の効果は、残念ながら日本内では見られません。

何の役にも絶たない「語学学校ビジネス」に膨大な額の日本円が投入されただけです。

２．「日本の高校卒業後すぐにアメリカの大学進学」は出来ません。

必要な条件は：１．英語力評価試験で高得点を取りそれを提出(例：TOEFLiBTで80~90以上）２．高校の成績が５段階評価で4.5以上（高校のレベルもすぐにバレますので、高レベルの進学校以外からは難しいです）

＊TOEFLを一度受験することをお勧めします。 自分の実力がわかりますよ。 今現在高校2年生であれば、少なくともTOEFL70、３年生であればすでに80以上は必要です。

（日本のいわゆる勉強の出来る受験生が受けてもTOEFL50程度しか取れないそうです）

また、TOEFLのスコアだけで安心しないように。

クリティカル・シンキング思考法を理解していない場合は、大学１年目にドロップアウトする確立が９割を越えるでしょう。

日本にいる間に、クリティカル・シンキングを運用する特訓も必須です。

３．少なくともTOEFL60〜70レベル（英検1級前後）であれば、能力と動機のある留学生が大学に到達する事を目的とした良質のESLコースに入れます。 

そこからなら、大学の門まで約1年以内でたどり着けるでしょう。

ただし、入学にもTOEFLなどの評価が必要となりますので、「語学学校」のように誰でもお金を払うならいらっしゃい！学校ではありません。

４．アメリカでは３流大学は避けること。

例えば、カナダの大学のレベルはどの大学でも同じです。

広い国土に大学の数が限られている分、レベルは統一化され、世界的にも認められる高いレベルです。

規模とリサーチ貢献度が異なる程度です。

従って、どの大学に進学しても、学位は広く認められます。

アメリカは日本と同じ、大学のレベルがピンからキリまで。

ピンはHarvard, MIT などの伝統ある大学（学費もかなり高いです）

キリの大学は現在経営危機にあえぎ、学生集めに必死です。

トランプの移民排斥政策により、カナダに相当数のアメリカ人学生も流出していますので、学生数の減少にあえいでいます。

経営危機に陥り、政府からの認可を取り消されたりのケースもあとを絶ちません。

仮に学位までたどり着けたとしても、その大学の学位はとりたてて評価されることはないです、残念ながら。

わざわざ日本から高額な学費を払ってまで入学する価値はないですね。

日本でも、学生集めに必死な、受験しただけで入学ができる大学がたくさんありますが、そんな大学を出ても何の役にも立たないのと同じです。

着実に地に足をつけた「本当の留学」を準備して下さい。

Good Luck!