2、家を【買う】人には幸せは来ない - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

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2、家を【買う】人には幸せは来ない

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●非常識な家の建て方教えます 背中を押して欲しい貴方へ
マンションや建売住宅に住む人は、建物を土地と同じの様に【買う】・【購入する】と言う意識を持っています。土地も建物も動かす事は出来ないから、不動産として分類されているのですが、両者は本当に同じなのでしょうか?

実は両者には決定的な違いがあります。

土地は所有すると日本に革命でも起こらない限り半永久的に残ります。建物はどうでしょう?建物は人間の造ったものですからメンテナンスを怠ると崩れてカタチが無くなってしまいます。日本では建物の価値は減価償却の残年数と同様のカーブを描いて減っていきます。

これは物理的な強度をもって算定するだけでなく、生活様式の変化による使い難さ等も算定の対象となります。木造住宅で22年・鉄筋コンクリート製のマンションでも47年ぐらいが不動産的価値の限界とされています。

つまり、土地は老朽化した建物を解体撤去すれば、また新品に戻り何度でも使いまわしが効く財産なのに対し、建物はいずれ資産価値がゼロになってしまうのです。
そう云うものに愛着が沸くでしょうか?

マンションや建売住宅も新しいうちは見た目も良く、住設機器も最新の流行のものが羅列されています。しかし数年もすれば次々に新製品が発表されて、色褪せたものになってしまいます。しかしローンはそれからまだ20年以上も続くのです。

土地は正しく【買う】商品ですが、建物は【買う】のではなく、【建てる】意識を持ってください。一つ一つ自分達に合うものを吟味し流行に流されない、住まう貴方自身に特化した建物を建てるべきです。自分自身為の家にする。つまり不変の価値をその家に求めないと、永年支払い続けなければならないローンがただの苦痛になってしまうのです。
自分で建てたと云う意識が建物を愛着のあるものに替え、住まう年月を経るに従って家族に馴染んだ良い家になって行くでしょう。

中には転売するときに、当たり障りの無い間取りにしておかないと売れ難いとお考えの方もいらっしゃいますが、売る時点でそっくりそのままの形で住んでくれる人なんていません。自分流に改造して住まわれるでしょう。建物は【建てる】と云う意識と、【自分流】を貫くと云う気構えを忘れなければ幸せになれます。

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住宅再生1(2011/01/14 21:01)