特に「障害者住宅」の設計において気をつけたいのは、上下方向の収納の設置方法です。
車いすに座りながら手を伸ばして届く高さは、最高でもFL+1500以内にしたいところです。
キッチンの吊戸棚などでは、ソフトダウン吊戸棚などがオプションでありますので、オススメしています。
参考 トステム
http://www.tostem.co.jp/lineup/kitchen/credia/equipment/pdf/crd_06.pdf
また車いすでの住居内走行時は、後設置の家具など凸凹状の角にぶつかりやすいので、できるだけビルトイン収納の設計を優先して考えています。
また、腰壁窓のクレセント(カギ)の位置も高すぎたり、出窓状で届かなくなることを考慮し利用者さんの体調の悪い日の動作の特性を設計者は知っておくべきです。
(意外に大変なのはブレーカーの操作で、遮断時などの復旧方法を考える必要があります)
使い勝手にこだわれば、全室引き戸がオススメですが、家族の多い世帯では生活音の問題も出てきますので、ご家族と設計者の細かい打ち合わせが大切です。
このコラムの執筆専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
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