【光熱費を削減させるために知っておきたい話4】
2.マンション暮らしから木造一戸建てに引っ越すときに知っておきたいこと
3.安く手に入る郊外の標高の高いエリアの家を手に入れるリスク
とこれまで話をしてきました。光熱費がどれだけ生活を圧迫する可能性があるのかを実感していただけたかと思います。
今回は、家づくりにおいて光熱費をコントロールする方法をお伝えしましょう。
まず光熱費はどんなものから成り立っているでしょうか?
1.一般的な家電製品の電気代
2.照明代
3.エアコンの冷暖房費
4.給湯
などが基本的に大きな項目です。
1の一般的な家電製品とは、TVや冷蔵庫、電子レンジ、IHコンロなどが挙げられます。2~4は大体イメージがつくことでしょう。
この中でコントロールできるものは何でしょうか?実は、意識をすればどの項目もマイホームを手に入れる際にコントロールすることが可能です。
1の家電製品に関しては、今から10年以上前のものを使っている場合は、これから5年ぐらいの電気代削減で元が取れる可能性があります。代表的なものが冷蔵庫、エアコンなどがそれにあたります。
2の照明代ですが、白熱電灯を使っている家は随分と減ってきたと思いますが、白熱電灯を使っている場合は、蛍光灯に変えると電気代が軽減できます。
照明をLEDにすればいい、という話も世間的によく出ていますが、最近分かってきたことがあります。
実はLEDは0~100%の間で調光が出来るので、明るさに合わせて照度を調整するところにメリットがあって、100%で使い続ける場合は、蛍光灯にかけるトータルコストとあまり変わらないことが分かってきたのです。
また、LED照明に関しては、照明器具自体をLED専用のものを使わないとLED本来の性能を発揮しにくいという話もあり、既存の照明器具にLEDランプを使ったとしても、投資したコストをしっかり償却出来るほどではなさそうです。
マイホームを手に入れるに当たっては、リビングなど明るさを調光したい部分にLED、一定の明るさで使う場所には蛍光灯という使い分けも一つの妥当な使い分けでしょう。
その3以降は、次回お伝えします。
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
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