- 山田 光敏
- 東京身体療法研究所 総院長
- 東京都
- 鍼灸マッサージ師
-
03-3971-0415
夏の産後骨盤ケア
暑い日々が続いていますね。
この時期にご出産された皆様、暑い中での育児も大変かと思います。
ですが、暑いこの時期は他の季節よりも「経産婦体型」が進行しやすいのをご存知ですか?
経産婦体型は妊娠~出産に伴う骨格のゆるみと、
大きくなったお腹のために移動してしまった重心の変化、そして
産道を確保するために骨盤の下側(骨盤下口と言います)が広がることで起こります。
これを改善するためには産後のためのプログラムを行う必要があり、
間違っても負荷の大きなトレーニングは行わないようにします。
さて、夏になると体に熱が溜まりやすくなりますので、
筋肉がゆるみ末梢血管が広がります。
これによって熱をからだから逃がしやすくするのです。
ところが骨格がゆるんでいる産後の体にとっては
余計に骨格をゆるめる原因になってしまうのです。
そうなると、経産婦体型が更に進行しやすくなるのです!
ですからこの3月以降に赤ちゃんを出産された方こそ、
しっかりと産後骨盤ケアを行い、経産婦体型にならないようにしてもらいたいのです。
それではどういった事に留意して産後骨盤ケアをしていけば良いのでしょうか。
産後のからだを分かりやすく書きますと
大けがをしたのと同じ状態だと思ってください。
ですから軽いストレッチを1日に3~5回行うようにするのが良いのですね。
ケアの内容は産後の時期別に強度を上げていき、
産後半年をめどにからだを妊娠前の状況と同じ(場合によって更によく!)にしていきます。
どうしてゆっくり時間をかけていくのかと言うと、
産後の骨盤は妊娠期間にゆっくりと経産婦体型に変わってしまっているからなのです。
もちろん、骨格も緩んでいますから骨格に負担のかからない内容がいいですね。
いつもとは違う骨格なのですからどうしても期間が必要になってしまうのです。
面倒に感じるかもしれませんが、
産後の骨盤ケアはしっかりと取り組んで下さい。
実は産後の骨盤ケアは体型の戻しや症状の緩和だけが目的ではありません。
50歳代、60歳代に多発している尿漏れやひどい方は子宮が膣から出てくる子宮脱の予防も産後骨盤ケアの目的の一つなのです。
『産後骨盤ダイエット』(PHP研究所刊)
http://www.amazon.co.jp/dp/4569697259/
文責:山田光敏(東京身体療法研究所)
このコラムの執筆専門家
- 山田 光敏
- (東京都 / 鍼灸マッサージ師)
- 東京身体療法研究所 総院長
招聘教授として専門科目を教えられるからこそ高度な施術が可能に
国内外の教育機関で専門科目を教えています。生後1か月から104歳までのダウン症や脳性麻痺と言った障碍を持った赤ちゃんの発育援助から女性に対しては美容から症状緩和、不妊施術。高齢の方の痛み対策など幅広く専門の治療師とともに頑張っております。
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