紙の月 4 孤独な世界から自由になれる方法 - 恋愛の悩み・問題 - 専門家プロファイル

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堀江 健一
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閲覧数順 2017年09月20日更新

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紙の月 4 孤独な世界から自由になれる方法

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恋愛心理 自己受容
映画の話に戻ります。主人公の宮沢さん始め、小林さん、どちらも「殻を破る」ことにとても苦労されていますが、対照的にそれを楽々と破ってしまう登場人物がいます。


大島優子さん演じる若手女子銀行員です。
上司と不倫していたかと思えば、さっさと結婚相手を見つけて寿退社してしまいます。
「自分で『これで良い』と思ったこと」は、迷い無く何でもやってしまうような女性です(さすがに横領まではしませんが)。つまり、悩みなんか無さそうに見える人って、こういう人なのではないかなと思います。

なかなか癖のある、微妙な人物をさらりと自然に演じられていて、すごいなぁと思います。

大島さんは、映画「SPEC]や木村拓哉さん主演のテレビドラマ「安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~」「闇金ウシジマくん」などでも癖のある役を上手く演じられています。

どれも精神的に問題を抱えていたり、屈折した神様のような役だったり、闇金にだまされて悲惨な目にあう被害者だったりと、一筋縄ではいかない役柄で、とても国民的なアイドルが演じるような役柄ではないですよね。

でも素顔の大島さんは、屈託が無く能天気な性格なように報道されていらっしゃいます。
が、こうした役を演じられるのは、ご本人もご苦労されたりして、奥行きのある(器が大きい)方ではないかなと思えますから、今後の女優活動が楽しみです。



そして、かなり予想ができないエンディングを迎えるのですが、これまた観る人によって感じ方が違うかも知れません。

一緒に鑑賞した妻は、「バッドエンディング」と感じたようで、観た後「落ち込むわ~」と言っていましたし、私はむしろ「ハッピーエンド」に近い気持ちを抱きました。

ただ、内容が内容なので、モヤモヤした気持ちは残ります。

しばらくモヤモヤした気分を味わいつつ、数日過ぎてみたとき、私の中ではまた別のテーマがこのエンディングにはあるのではないかと思いました。

それは、
「本当に自由になる事というのは、何も失うものが無くなる事」
なのかも知れないというテーマです。

良く、言いますよね「これ以上何も失うものなんかないんだから、何も怖いものなんて無い」とか。

「失うのが怖いもの」とは、あなたにとって何でしょう?

何もお金や財産ばかりではないでしょう。自分の命も大切でしょう。家族や友人の信頼、社会的地位・・・。
言い方を変えれば、そんなしがらみとしか思えないような事柄でも、そのしがらみのおかげで自分はある意味、守られているのですね。

メリットもあれば、デメリットもある。
これも等価交換と言えるのかも知れません。

しがらみから解き放たれて自由になるためには、自分の身も自分だけで守っていかなければならなくなるのですから、自由になるには相当な覚悟が必要になるものです。

身近な例では、離婚なども大きな覚悟が必要になる出来事の一つでしょう。嫌な相手から自由にはなるものの、経済面など失うものも大きいものです。

宮沢さんのプライベートでの実際の歴史を顧みてしまいます。

まだ思春期に、シンデレラのような人気者となり、そしてステージママと呼ばれるお母様との軋轢。

好きな人との結婚を阻まれ、次に恋愛した男性には妻がいて、世間からも批難され、そして結婚し出産するも離婚。

どこにでもいる奥さんの役と書きましたが、この奥さんが内に秘めていた「覚悟」や「自由への願望」と言った凄みは、やはり宮沢りえさんでなければ演じられないものだったと思います。

「孤独」と引き換えの自由。



何年か前から、「断舎利」という言葉が、一般的にも言われるような流行語になりました。

要らなくなった不要な物を、思いきって捨ててしまう、と言う様な主にお片づけの時に使われる言葉としてですが、「人間関係」に於いても使われます。

不要な人間関係を、スッキリ捨ててしまう。

一年のうちに、一度も会う事の無いような人とでも、ずっと年賀状のやり取りだけはしていたりするものです。
面倒臭いなぁと思いつつも、年賀状も出さなくなったら、縁も切れてしまいそうで、それはそれで寂しいと言うか、不安だったりするものです。


ネット依存と言われる様に、年がら年中スマホを手に持ち、友人とリアルに会っている時でさえ、スマホのチェックをしないではいられないのも、自分が「孤独」になってしまう不安からなのでしょうか?

SNSなどでも「友達」の多さで、孤独からの不安を紛らわせているような所があるように思います。

子供でも、いつもお母さんにまとわりついていたりするのは、逆に「お母さん」にまとわりついていないと「見捨てられるような不安」を感じてしまうからで、言いかえれば「お母さんはいつも自分の事を思ってくれている」と思えてい場合が考えられます。



女子がいつも一緒に行動して、トイレにまで連なって行くのも、「とても仲が良い」事を確認して、不安を解消しているからとも言えます。

そのような関係を面倒くさく感じ、女性よりは男性との「さっぱりした付き合い」の方を好む女性もおられますよね。



そんな、「孤独になる不安」を心理学用語では「基底不安」と呼んでいます。

「人は自分を見捨てる」
「自分の事を見守っていてはくれない」
のではないか?


つまり他人を信じられなくなっている状態を指します。
幼児期での親子関係がその不安の「基底」になっています。

どの様な親子関係かと言うと、

親が「気まぐれな態度」で子育てをしていたり、

家族の中に病気等で手が掛る他の家族がいたため、あまりかまってもらえなかったり、

夫婦仲が悪く、家族間の愛情が信じられない様な家庭であったり、

両親とも共働きで忙しく、甘える事ができなかったり、

そうした環境が影響を及ぼしてしまいます。


それは同時に
「人から安易に捨てられてしまう、あまり価値の無い自分」
という観念が無意識的にあるわけで、自分のことも信じられていない状態と言えます。

そんな「見捨てられる不安」が強いと、

人に利用されてしまっているのに、その相手を失うのが怖いためにますます依存してしまったりすることになります。

付き合っている恋人に、過度に「つくしてしまったり」「貢いでしまったり」することもあるかも知れません。

また、相手に「嫌われてしまいかねないような」無理難題を言って、相手の愛情をすごく試してしまいたくなるタイプの方もおられます。

不安からこうした言動を取ってしまっているわけですから、本来の自分の欲求とは異なる行動をしてしまっていると言えるでしょう。

「私と、仕事とどっちが大切なの!私を愛しているなら、仕事なんか行かないで!」なんて程度ならまだ可愛いかも知れませんが、相手に「重い」と言われてしまうこの様な言動も、このような「基底不安」から来るものです。

こうした「基底不安」を克服して行くのは、大変なものです。
その不安が身に染みついてしまっていて、なおかつ意識してやっているわけでも無いからです。


筋が通った一貫した態度で、正直な付き合いをしてくれる人との巡り合いが必要かも知れません。

いわば、「ほどほど良い親」のような人とつき合う事で、ねじ曲がった子供時代からの信念を正すため、もう一度子供時代をやり直すような事が必要となります。

ですから、そうした「基底不安」が強い方とお付き合いするには、付き合う方も相当な覚悟が必要かも知れません。

「孤独になる不安」から、自由になるためには、「孤独」を受け入れる勇気が求められるかも知れません。

しかし、「孤独」でいる事を受け入れる覚悟が出来た時、その人は「孤独」ではなくなるのです。

「1人でいる」のも自由だし、「誰かと一緒にいる」のも「誰と一緒にいるか」も自由に、自分で選択できるようになるからです。



映画の主人公の宮沢さんも、エンディングではそのような心境に至られたのではないでしょうか?




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