鬼滅の刃21　呼吸法編10　ヨガの呼吸法（2）なんで鼻穴は2つあるの？

ちなみに両方の鼻が通っている人は少ないようです。
そもそも鼻についている穴は、なぜ2つあるのでしょうか？　
1つではダメだったのでしょうか？　

この鼻について。

実は人間の鼻は、片方の通りが良い時はもう片方は詰まり気味になっていて、その通り具合は数時間おきに無意識のうちに入れ替わっている、ということを知っていましたか？　

なぜそうなっているかというと、左右で違う匂いを嗅ぐことができるように、ということのようです。東京大学のサイトへ

左右で違う匂いを嗅ぐ事で、脳が

「右鼻と左鼻に嗅ぎこまれた匂いの濃さを比較して、左右どちらの方向に匂い源があるかを検出する」

事が出来るようなるとの事です。

視覚的にも左右離れている目で、多少違う画像を見ることで立体的に奥行きを検出できる機能があるので、鼻でも同じことが言えそうです。

あまり意識として「空間の匂いを立体的に嗅いでいる」と感じることはなかなか無いかも知れませんが、人間も昔は野生動物みたいな生活をしていたのですから、
獲物の匂いを嗅ぎ分けて、どの方向にいるのか知ることは重要だったことでしょう。

これは「交代制鼻閉」と呼ばれていて、8割程度の人が片方の鼻孔の中が腫れたようになり、反対側より空気が通りにくくなります。
4時間ほどで腫れはしぼみ、反対側に移ります。
鼻の穴が2つあることで、呼吸の負担は半分になり、匂いに敏感になれるそうです。

気道の中には「線毛」という小さな毛がありますが、乾燥した空気によってその線毛も乾いてしまいます。

すると、線毛から粘液がなくなり、空気中の粒子（ほこりなど）を捕まえて、肺に行かせないようにできなくなります。

しかも、鼻の通りを交代制にすることで、線毛を乾燥から防ぐそうです。

また、匂いの元も分子（浮遊物質）ですが、線毛の粘液にくっつきやすいものと、くっ付きにくいものがあるそうです。

粘液にくっつきやすい分子は乾燥していない鼻の手前で綿毛につかまってしまい、奥まで届きません。

乾燥している鼻穴だと鼻穴の手前で捕まらないので、奥まで届くことになります。
くっきにくい分子は鼻穴の綿毛が乾燥していてもしていなくても奥まで届くことになります。

この分子が鼻の奥まで届かないと匂いの情報が脳へ届かないのだそうです。

そこで乾燥している鼻穴と乾燥していない鼻穴が交代制で言えれ変わることで、くっつきやすい分子も、くっ付きにくい分子も両方鼻穴の奥へ届き、
結果として「匂いに敏感（複雑な情報を得ることができる）」でいられるというわけみたいです。

現在人はさほど匂いを嗅ぎ分けられなくても生活できるかも知れません。
でも冷蔵庫なんてなかった時代を考えると余計、腐ったものは嗅ぎ分けられるに越したことはありませんよね。
このように非常にありがたい機構が備わっているのです。

 

ちなみに風邪などひいて、両方の鼻穴が詰まってしまって苦しい思いをしたことがある人もおられるでしょう。

鼻の通りを良くする方法というのがあります。

鼻詰まりと言うと、何だか鼻水や鼻くそが穴に詰まって苦しくなるようなイメージを持ち方も多いのではないかと思います。

当の私も、あまり考えてみたこともありませんでしたが、その一人です。
しかし上にも書いたように大抵は粘膜が腫れて軌道を塞いでしまっているんですよね。

そんな鼻詰まりを解消する裏技があります！

詰まっている鼻と反対側の脇の下にペットボトルを20秒ほど挟むと、不思議なことに鼻が通るのです。

これは、脇の皮膚の下には鼻甲介とつながる交感神経が通っているため。
脇の下を圧迫して交感神経を刺激することで鼻甲介の血管が収縮し（細くなり）、一時的に腫れが引くのです。

効果があるのは、挟んでいる時間の約5倍程度だそうです。ほんのちょっと一瞬なんですね。

残念。

長く挟み続けると腕が痺れて来るので、本当に苦しい時だけにしましょう！

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