税務争訟ガイドブック(民事法研究会2008) - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

平 仁
ABC税理士法人 税理士
東京都
税理士
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税務争訟ガイドブック(民事法研究会2008)

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雑感 書評
我々の研究グループの研究成果がようやく世に出ました。
日本税務会計学会訴訟部門に参加した有志35名による共著で、
「税務争訟ガイドブックー納税者権利救済の手続と実務ー」
(民事法研究会2008年9月9日発行)です。
新刊案内は以下のURLでご確認下さい。
http://www.minjiho.com/new_detail.php?isbn=9784896284829

ガイドブックを作ろうという話は、
平成16年4月に募集された研究グループが発端でした。
朝倉先生、鈴木先生を中心とした研究グループは
第1期終了時(平成17年6月)には、わずか7名
(天野先生、竹田先生、原木先生、間山先生、私)になってしまいましたが、
非常に有意義な勉強会だったと思います。

第1期の研究を踏まえて、第2期のメンバーがガイドブックを書きました。
鈴木先生が東京会の税務審議部長になられたため、
リーダーを守田先生(第1期では税務訴訟支援グループのリーダー)
とし、メンバーも大幅に増員して、スタートしました。
最初の1年は勉強会、後半は班分けして分担執筆が始まりました。
とかくプライドの高い方が多い税理士です。
手直しのお願い等で困ることもありました。
校正を担当した先生方、本当にありがとうございました。
一時は出版停止という話もありましたが、ようやく出版に漕ぎ着けました。

本書の内容は、第1部 理論実践編、第2部 Q&A編 と2部構成で、
第1部は制度の概要や税理士としての対応策について解説しています。
第2部は、Q&A形式により、具体的にポイントを解説しています。

補佐人として初めて法廷の場に立つことになった税理士には、
理論実践編(特に手続関係)をじっくり読んで頂き、
とかく税法に弱いとされる弁護士には、
Q&A編から税理士がどのような点から取り組んでいるか、
是非、認識して頂きたいものです。

税理士が書いた実務書ですので、
体系的に取り組みのがなかなか難しかったのですが、
特に手続方面に関しては類を見ない書ですので、
不服申し立て(もうすぐ改正されて言葉が変わりますが…)から
税務訴訟にまで至って、ポイントを押さえてありますので、
この分野でご興味のおありの方は、ご一読をオススメします。

ちなみに私が執筆した部分は手続ではありません。