「説明責任」とは、お詫びをすることではありません! - リスクマネジメント・BCP - 専門家プロファイル

西野 泰広
REPsコンサルティング レップスコンサルティング 代表
埼玉県
経営コンサルタント

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寺崎 芳紀
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(経営コンサルタント)
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閲覧数順 2024年04月28日更新

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「説明責任」とは、お詫びをすることではありません!

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「企業・団体・個人(公人)」の説明責任 

 近年『説明責任』と言う言葉を多く見聞きします、特に不祥事が起こった場合の記者会見で
マスコミは “説明責任を果たしていない” と「企業・団体・個人(公人)」の責任者を厳しく
追及しますが、はたして不祥事を起こした当事者である責任者は説明責任の意味合いをどれだ
け理解し真剣に考えているのか疑問を抱きます。

まず不祥事が起こった場合“謝罪”をしますが、誰に謝罪をしているのでしょうか?
迷惑をかけた方(ステイクホルダー)に対する謝罪のはずです。
 ※ステークホルダー:利害関係者 → 株主、投資家、従業員、取引先、顧客、支援者...等
謝罪はステークホルダーに対する悪感情を軽減させるための行為で儀式のようなものです。
そのため何の問題解決にもなりません。
    謝罪 = たんなる姿勢であるため“説明責任”とはならないのです。

 

では説明責任とはなんでしょうか?
難しく考えることはありません、「責任」を説明することです。
 当然ですが、マスコミもステークホルダーも責任の無い者に説明責任を求めることはありません。

説明責任を求められる者は必ず「役割と権限」を持っています、その役割と権限が責任
となります。

 説明責任を言い換えれば『あなたの「役割と権限」を説明しなさい』と言うことです。


問題が起こったことに対し、
役割と権限をどのように“執行したか”又は“執行しようとしているか”を説明することが
説明責任を果たすことだと私は考えています。


又、責任を説明しようとすれば、副産物として問題を解決するには“何をしなければなら
ないか(問題解決策)”が見えてきますので、これを加えれば聞き手には納得感の高い
説明となります。

このようなことを念頭に置き、会見に臨めば『何を説明しなければならないか』自ずと
見えてくるはずです。


説明責任を求められ、何も “ 説明出来ない/説明しない ” ことは、役割と権限が無い又は
放棄したことを意味します。このような責任者は存在する意味も価値もありません。

 れからも不祥事は発生します、その会見で行われる責任者の説明に注視していれば、
「企業・団体・個人(公人)」がどのような『体質/社風/姿勢や資質』を持っているか
が見えてきますので、反面教師として役立ちます。


ステークホルダーに対しポジティブに伝わった場合は大きな影響はありませんが、
ネガティブに伝わった場合は、その後の活動に大きな支障となります。

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