新人店長は「とりあえず動け」では動けない人がいることを知ろう - コラム - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター

注目の専門家コラムランキングRSS

舘 智彦
舘 智彦
(しあわせ婚ナビゲーター)
土面 歩史
土面 歩史
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月22日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

新人店長は「とりあえず動け」では動けない人がいることを知ろう

- good




「いいからまずは動いて見ろよ。考えながら動けば良いんだって、そうすればわかるから!」

こんな風に部下にハッパを掛ける上司や店長がいます。
でも、「まず動け」と言われると、この上なく苦痛でフリーズしてしまうタイプのひともいるのです。今日は、こんな「動くんだけれど、すぐには動けないタイプ」についてお話ししましょう。

世の中には、何か始めるときに、考えずにスタートする人もいれば、考えながら動く人もいれば、じっくり考えてから動き始める人もいるのです。(まあ、考えても動けない人いますが、これはまたちょっと問題が違うのでいずれこのブログで扱うことにしますが、今日は、「動くひと」のことだけお話しします。)

自分が、「考える前に動けるタイプ」や「考えながら動く(もしくは動きながら考える)タイプ」のひとは、すべからず部下やスタッフに対して冒頭の様に「まず動け、それから考えろ」もしくは「考えながら動け」とアドバイスをします。しかし、考えをまとめて、頭でシミュレーションをして、上手く行かなかったときの対策を慎重に考えて、考えて、考えて・・・そして納得してから動く人もいるのです。私の周りには、非常にたくさんいます。職業の違いに寄らず結構な割合(50%以上)でいるのです。でも、こう言うタイプのひとは、目立たないのでたくさんいるようには見えないだけなのです。さっさと動くタイプのひとは目立つので、多くのひとがそう言うタイプだと思ってしまうのかも知れません。繰り返しますが、じっくり考えてから動くひとの割合は、とても多いのです。

さっさと動くタイプの店長は、自分の部下やスタッフが、自分と同じタイプであって欲しいと思っています。自分同様にさっさと動くことが「普通」なのです。しかし、すぐには動けない部下達は、決してサボっているわけでも、やるのが嫌なわけでもありません。頭の中で準備をしているのです。なので、その準備が整うまでは、無理に背中を押してスタートさせてしまってはいけません。動きながら考える事が苦手な人の場合、準備不足の状態でプッシュすると、必ず行動が中途半端になり失敗してしまうのです。

しかし、逆に彼らのようなタイプは、動き始めると着実にプランを遂行していきます。計画が練り上がっているので、彼らのペースを崩すような新たな指示をしない限り、立ち止まらずに進んでいきます。これが、このゆっくりスタートの人達の特徴で有り強みです。ところが、多くのさっさと動く店長は、じっくりスタートする部下を後ろから背中を押してしまうもんだから、この強みを活かす前にこけてしまうのです。で、店長は、「こいつなにやってんだ!だめだな!」と思ってしまうのです。恐いでしょ?店長が無理に背中を押したのが原因なのに、「ダメな奴」と言う烙印を押してしまうんです。

この「じっくり考えてから動くタイプ」のひとを活かすには、計画とシミュレーションを行って充分に納得すれば動き始めるのですから、その計画について精度を上げるようなサポート、フォローアップをする事が一番効果的です。つまり、店長はスタートを急がせずに、一緒にその計画やリスクについて確実性をあげるようにサポートをするのです。

彼らから、計画の内容について5W1H(私の推奨は6W4H)で報告を受け、それをさらにきめ細かく分解して確認をするのです。そうすることで計画に対する自己評価(自信)を高めるようにしてあげれば良いのです。

店長のサポートを受けながら納得する計画を立てられると、本人も安心してプランを実行することが出来ます。部下の特長を活かすような環境を作るのが、店長、社長の仕事なのです。

さて、あなたは、来店してくれる部下やお客様が、考えずに動けるタイプや考えながら動く(もしくは動きながら考える)タイプなのかを、把握していますか?自分のタイプを押しつけていませんか?彼らの強み、特長を活かして、より高い成果を上げられるように効果的なサポートをして行きましょう!

ちなみに、私は、本文には出てきませんでしたが、50%考えてから見込み発車して、動き出したら並行して考えるハイブリッドタイプです。一見なんだか凄そうなタイプですが、言い方を変えると臨機応変形、紆余曲折形、行き当たりばったり形・・・・のようなんです。どうしたもんでしょうね?

 

いつもお読み頂きありがとうございます。
ブログランキングに参加しています。こちらのアイコンをクリックして応援よろしくお願いします!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
※クリックして
人気ブログランキングへ


人材・教育業 ブログランキングへ


■松下雅憲の著書について詳しくお知りになりたい方はこちらの画像をクリック!

■松下雅憲への「コンサルティング依頼」「講演・セミナー・研修依頼」についてはの公式ホームページへどうぞ

■松下雅憲が紹介されたページはこちら


このコラムに類似したコラム

店長のための「言える化」推進計画(その4) 松下 雅憲 - 店長育成・販売促進ナビゲーター(2014/05/12 06:54)

新人店長は「イライラして怒鳴る人の気持ち」はとことん聴こう 松下 雅憲 - 店長育成・販売促進ナビゲーター(2014/04/18 06:21)

新人店長は「普通」はひとによって違うことを知ろう 松下 雅憲 - 店長育成・販売促進ナビゲーター(2014/04/17 06:26)

店長のための「言える化」推進計画(その18) 松下 雅憲 - 店長育成・販売促進ナビゲーター(2014/05/26 08:53)

店長は「いつか」ではなく「いま」スタッフを満足させよう(その3) 松下 雅憲 - 店長育成・販売促進ナビゲーター(2014/05/04 06:58)