「さあて、ではミーティングの最後は、恒例の『べたぼめタイム』ですよ~みんなに『べたぼめカード』を渡すから書いてね~」
この店長は、店舗ミーティングの最後はいつも、全員が全員をほめるイベントを設けています。方法は簡単です。全員が全員に1枚ずつ「べたぼめカード」を書いてそれを読み上げて相手に渡すのです。10人のチームならば9枚の「べたぼめカード」を書いて渡し、9枚の「べたぼめカード」をもらうことになります。
最初は、なかなかうまく書けません。相手を「べたぼめ」するようなことをカードに書いて渡すなんて経験はほとんど無いでしょうからね。ひとによっては、なかなか書けなくて思わず「ありがとうカード」になってしまうこともあります。しかし、これは、相手の「ほめられる行動」をよく見ると言うことがポイントになります。感謝は、自分がしてもらったことに対しての言葉ですから、自分と相手との接点だけで書くことが出来ます。しかし、ほめ言葉は、相手をしっかり観察しておかないと書けません。※もちろん自分以外の事への感謝もありますけどね。ここでは「べたぼめ」にフォーカスしましょう。
最近は、「ほめる」というとても素敵な行動がブームになってきています。おかげで、「ほめる」という行動がかなり身近になってきてはいます。しかし、まだまだ挨拶のように習慣として定着するまでにはまだ至っていません。それは、ほめたりほめられたりする経験が日頃からあまりに少ないからなのです。
会社でもそうですよね。「ほめることは大切だからもっとほめよう」と言っている社長自身が全然部下をほめません。それは、自分がほめてもらっていないからなのです。この店でも同じでした。「私は『ほめられて伸びる子』なんです。」と言う店長自身も、部下をほめるのが苦手でした。自分は、ほめられたいけれど、自分が、ほめるのは苦手・・・・そう言うひとが非常に多いのです。
そこで、私がお薦めしているのが、この「べたぼめタイム」。ミーティングなどで、人が集まる機会に必ず実施するのです。これをすると、全員をほめると同時に、全員からほめられるのです。ハッキリ言って「天にも登るような気持ち」になりますよ。そして、この「べたぼめタイム」を習慣化させると、スタッフはお互いをよく見て、「いいところ」「ほめたいポイント」をしっかりと見るようになります。また、見ると同時に自分も見られるので、緊張感が維持できるのです。
同時に、「ありがとうタイム」を加えてもいいでしょう。そうすると、「べたぼめタイム」が、目的からずれて「ありがとうタイム」に変化することもありません。全員で、毎回の恒例イベントとしてやれば、継続させることも簡単です。これは、継続すればするほど、「観察力」「自覚力」「ほめる力」「感謝する力」が高まります。そして、意欲を持って前向きに仕事に取り組むようになり、その為に良い人間関係の構築をして行こうとします。
ひとはひとを「観る(観察する)」ことと、ひとから「観られる(注目される)」ことで、成長する動物です。とても効果的ですから是非あなたのお店でもやってみて下さいね。
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