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「私の視点」、私の失点。

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裁判員裁判

 私の妻の魅力は星の数ほどもありますが、そのうちの一つに、問題提起能力があります。日常の様々な疑問や不条理と思う点を、時に穏やかに、時に激しく私にぶつけてきます。とても刺激になります。

 朝日新聞平成25年12月13日付け朝刊の「私の視点」に、私の、裁判員裁判についての論考が掲載されました。これも妻の発言がきっかけでした。東京高裁が、続けて、一審の裁判員裁判の死刑判決を覆がえして、無期懲役としたとのニュースに接した妻が、「だったら、裁判員裁判やる意味ないじゃん」と、私に向かって怒鳴るのです。

 「私の視点」は、一方で投書欄が一般の市井の人の日常の感慨等を紹介し、他方で学者等の署名入り記事が大所高所からの議論を展開する中にあって、現場の専門家から広く国民が知るべき内容を紹介しようとするもので、独自のポジションにあると思います。各層各界から、よく拾ってきたなという記事が多い。

 私は、裁判員裁判が始まる前から、埼玉陪審フォーラムという組織に属し、日本に陪審制を復活させる活動をしていました。弁護士として、裁判員裁判については、言いたいことは山ほどあります。先の東京高裁の判決についても、私なりの意見はあります。しかし、日々の業務に流されて、アクションを起こすまでには、至りませんでした。私の視点ならぬ、私の失点です。妻の激に、急ぎ、問題点の背景や、ささやかな提言を纏め、投稿したところ、採用されたという次第です。過去にも、裁判員の守秘義務について、取り上げられたことがあり、今回は二回目です。

 添付の手作り感満点の自分の顔写真を見ながら、いただいた原稿料は、妻の胃袋に収まることになるか、と呟くのでした。

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