扱い商品選びのためのバンドワゴン - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年12月08日更新

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扱い商品選びのためのバンドワゴン

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 ビジネスの世界では、お客さんに支持される商品やサービスを、いち早く扱うことが大切です。バンドワゴンという言葉がありますが、パレードの先頭を進む軍楽隊のことで、これからこの通りにパレードが通ることを知らせる役割です。ビジネスでのバンドワゴンは、売り出しの先端でお客さんに支持を訴えます。

 起業においては、流行に上手く乗ることも大事です。資金力が乏しく、ビジネスのノウハウも少ない起業家が、流行に左右されない荷動きの少ない商品ばかりを扱っていては、開業後の2月、3月でつまずきかねません。バンドワゴン効果が見込める、商品やサービスにも目を向ける必要性にも迫られます。

 現在で言うなら、スマートフォン関連の商品やサービスは、バンドワゴン効果が発揮されています。よく知られているように、専用のアプリソフト開発には多くの人が乗り出しています。また、アプリ関連商品の販売でも、多くの人が関わっています。今後も、スマートフォンの市場規模ならば、商品はぞくぞくと登場しそうです。

 問題なのは、バンドワゴンに乗っていると、間違いなく流行に乗れるかというと、そう単純でもありません。過去にも、一時流行するかと思われた商品が、思いのほか売れずに終わるケースも少なくありません。せっかくバンドワゴンを仕立てたパレードでも、誰もその後に続いてくれないと失敗に終わります。

 もう一つ大事なことは、バンドワゴンが、何時までも多くの人を連れてくるとは限らないことです。流行した商品でも、何時かはお客さんから飽きられます。最近は、この商品ごとの周期が、年々短くなっています。携帯向け無料ゲームや白いたい焼きなど、2、3年で人気がなくなりました。商品選びは難しいです。

 そのため、次のバンドワゴンに乗り換えることを、常に考えながらビジネスを続ける必要があります。大きな業種転換をしなくても、扱い商品の中で転換する必要です。日々世の中が動いているように、消費者の心も、流行も動いています。自分のモノを見る目を鍛え、お客さんの関心には常に注意を向けることです。

【一言】
 老舗といわれる商店の扱い商品を調べていますと、時代時代によって何度も商品を変えています。意固地になって、開業当初の商品を扱い続ける義務などありません。問題は、お客さんがどんな商品やサービスを望んでいるか、そこを知るためのツールをしっかり押さえることです。このツールを何本か持っていると、お客さんニーズの変化にも対応できます。


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