以前にも開発者の藩繁さんの話は講演会で聞いていたし、
SE構法の採用を見当していた物件もあるので、たいへん良く出来たフレームだということは知っている。
いつも、間取りに左右されないしガッシリしたフレームなので長寿命の建物ができる、ということが強調される。
ただ、家を長く持たせるためには、フレーム構造だけの問題ではなく、
シロアリや腐りはどうか、雨漏りがちゃんと発見できるか、
1回は遭遇することになる大震災の際の経済負担、また大震災による大火災との関係、
いろいろ総合的にクリアしていなければ、良く出来たフレームも机上の空論になってしまう。
そういった現実の問題と解決のことは今回も語られなかった。
いい構法だと僕も思う。
それだけに、惜しいなぁ、とも思う。
このコラムの執筆専門家

- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう
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