トラブル事例①~トラブル発生の根拠と対処法
不動産取引をする上では不可避的にトラブルが発生してしまう場合
があります。私は多くの同僚と共に取引に携わったこともありその
人数分だけトラブル発生の要素がありました。
私が取引上で経験したトラブルだけでも例を挙げれば多くのものが
ありましたが、幾つかに分類することができます。
一、近隣関係から発生するトラブル
不動産(特に土地)は隣地と連続して広がりを持つものであり、海
や河川で途切れない限り他の所有者と必ず近隣関係が発生します。
そこで人の感情が存在すると人数分だけの思い入れや解釈が存在し
トラブルの要因となり得ます。
親子や兄弟でさえ財産に関するトラブルを挙げれば枚挙に暇があり
ません。これが他人同士であれば尚更と言えるでしょう。
二、取引の相手方とのトラブル
仲介でも直の取引でも相手方が存在します。
取引における期限になっても履行されないことによって、損害賠償
請求やその他訴訟の原因となることもあります。
三、顧客とのトラブル
特に仲介業においては、取引をする顧客へのサービスが主体です。
物件の内容や取引相手方との交渉や取決めを行う際に、物件の内容
について解釈を違えている場合や顧客の意思を違えて解釈している
場合にトラブルの要因となってきます。
これ以外にも多くのトラブル要因が考えられますが、何れもその対
処すべき基本は同じです。
○疑問に感じた時点で早急に相手方と内容の確認をすること。
○その事実関係や発生原因を確認すること。
○陳謝すべきものはできるだけ早急にすること。
○相手方に原因があるときは責任を追及する前に誠意を見せること。
○その他感情的な発言は避けること。
起きてしまったことに対しては、寛容さを念頭に置いて如何に治め
ることができるかを基本に対処することが大切です。
世の中のすべてのトラブル対処法と基本は一緒ですね。
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