65歳以上が4人に一人になる・・・日本はまもなく超高齢化社会を迎えます。そこで介護系ビジネスを筆頭に将来性豊かなシルバー産業がここ10年たくさん出来ています。高齢者向けの配食サービスもその一つで、大手企業が参入するなどここ数年競合が激化しているマーケットです。全体の市場希望は600億円ほどですが、代表的なFCチェーンの売上が100億円位なので、フランチャイズ企業が占める割合少ないのが特徴です。大手居酒屋チェーンや、コンビニ、そして従来からある行政の公的配食が競争していますが、まだまだベンチャー的なフランチャイズの登場も期待されています。このようなマーケットで成功するポイントはまず第一に数字(計数管理)に強いということです。ビジネスなので当たり前なのですが、特に資金管理が重要なので必要以上に数字に強くなければなりません。というのも、オープン後に損益分岐点を超える顧客数を超えるには1年位かかるといわれ、つまり当面は赤字経営が続くのがこの高齢者向け配食サービスの特徴なので、初期の期間持ちこたえるための資金繰り管理をキッチリしなければならないのです。(当然それ相応の運転資金の準備計画も必要) 次のポイントは、営業力です。いつまでも赤字経営をするわけにはいきませんので、高齢者に弊社のお弁当の配食を紹介してくださるキーマン(行政の高齢福祉課のスタッフや、介護事業所のケアマネージャー、医療施設のドクターや管理栄養士等のスタッフ等)との友好なるリレーションを構築しなければなりません。これが意外に難しく、赤字を長期化させる直接の要因にもなっているようです。以上、高齢者向けの配食サービスで失敗する人は、数字の管理面、そして営業面により失敗するケースが多く見受けらます。
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