幸せな2世帯住宅の作り方の最終回としてお話したい事があります。
それは「将来の家の使い方」についてです。
残念ながら、数十年後、同居しているご両親が順に亡くなられていくでしょう。
ですが、2世帯住宅を考える時には、そのことも含めて家造りをしておかないと将来、使い勝手に困り、ある意味「不幸を引き寄せる」家になってしまいます。
私が関わった京都の2世帯住宅では「この土地を子供、孫と受け継げるような2世帯住宅としたい」と言われ、広島で関わった2世帯住宅では「将来は母屋に弱冠手を入れてカフェにし、親世帯の部分に自分たちが住む」というライフスタイルを将来作り上げることをイメージしていました。
「親が生きている時からそんな不謹慎な!」というのが日本の「人をおもんばかる」素敵な文化の背景でもあり、行き過ぎると不器用な側面にもつながってしまいます。何事もバランスでしょう。家の場合のバランスで言うと、両親との同居期間、そしてその後の家の使い方が半々です。
この3月21日に発売された「新しい住まいの設計5月号」に、私が設計した広島の家が取り上げられていますが、良かったらそんなイメージでご覧いただけると1つのサンプルになると思いますよ。
あなたの家が幸せを引き寄せる素敵な家になることを祈っています。
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
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