遺言を書く時に知っていただきたいこと(3)

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公開日時
2010/06/23 20:00

前々回「いやあ、遺言を書くのは難しい!」とおっしゃった相談者は
なぜそうした印象を受けたのか?
それは遺言を書く以外の話、つまり財産の遺し方について
繰り返しお話したことに違和感を感じられたからではないかと
私は感じています。

相続・遺言のサポートを業務とされている方々の多くは、
遺言のご相談をお受けした場合にまず遺言の基礎として
その方の家族関係と財産の全体像がどうなっているのか、
そしてその方の財産の遺し方のご希望をお聞きして
プロとして法律や税務、ご本人やご家族の心情など総合的に考えて
遺言の内容への助言と作成のサポートをするのではないかと思います。

ただし、もしご自身が熟慮の上で作成した遺言の案をあらかじめお持ちだった場合、
それを後から他人にとやかく言われることは
決して気分のいいことではないでしょう。
(あるいは対応に問題があったのかもしれません。)

遺言のご相談をされた方と相談を受けた専門家との間に
もし見解の違いが生まれるとしたら、
両者の間に「視点の置き場」が違うことによるのかもしれません。

遺言の作成を考える時にご本人が何よりも重視する点は、
「過去」と「現在」ではないかと思います。
これに対して相談を受けた方が配慮をする点は、
「現在」と「将来」です。
特に「将来を配慮する」とは相続が起きた後の
数年後、数十年後にどんな事態が起こりうるかを見据えています。

そうした両者の見解を埋めるのによい方法はないか?
私は「あるツール」が役に立つのではないかと思っています。

(つづく)

このコラムの執筆専門家

飯塚 重紀(行政書士)

 代表

相続に強み!数多くの行政手続きも扱う下町の行政書士

相続前のご心配から相続後の面倒な手続きまで、相続に関するご相談にきめ細かい対応を行います。またさまざまな行政手続きにも幅広く対応し、行政との橋渡し役として事業者の方々を支援します。相談先に迷ったらぜひまずご相談ください。

飯塚 重紀
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