小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「長寿企業の秘訣は一つではない」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
Q&A回答への評価:
4.7/75件
サービス:4件
Q&A:193件
コラム:842件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

長寿企業の秘訣は一つではない

- good

社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 目に留まった事 2015-07-14 07:00

 近所の商店街に「おかげさまで55周年」という張り紙をしているお店があります。

 

 私の知り合いにも、とても社歴が長い企業はあり、2代、3代と続いている立派な企業がたくさんありますが、どの会社もそれなりに強みや特徴を持っていて、何となく続く理由がわかるというようなところがあります。

 

 ただ、このご近所のお店は、昔ながらのせともの屋さんで、そんなに目立つ店でも、特徴がある店でもありません。たぶんごく普通の個人商店です。

 

 古くからあるのは知っていましたが、それほど高級品を扱っている様子ではないので、商品の単価は決して高いものではないでしょう。

 

 そもそも食器類は、そんなに頻繁に買うものではない気がしますし、最近は100円ショップやデザイン性がある海外ブランドのお店などもあり、きっと競争は厳しいのではないかと思います。

 

 お店の長寿の秘訣はそれなりにあると思いますが、扱っている商品の性格上、何か流行に乗って爆発的に売れることはないでしょうし、お客さんが行列するようなこともないでしょうから、苦労もされたのではないかと思います。

 

 そんなことを考えながら張り紙を見ていると、何かすごい偉業のように思えます。

 一見特徴が無そうな、失礼ながら平凡に見えるお店でも、それだけの歴史を重ねてきているということは、きっと毎日コツコツと、常に地道に継続ということだったのではないかと思います。

 

 特徴を出して、エッジをたてて、という形で勝負する企業はありますが、このやり方は、瞬間風速は出せても、いつかはしぼんでしまいます。次々と新しいものにチャレンジし続けなければなりません。

 そのエネルギーも発想力も、とても素晴らしいと思いますが、このお店の経営手法は、きっとその対極にあります。

 

 「経営」は「継栄」であるという言葉を聞いたことがあります。会社は継続して栄えてこそ意味があるということです。

 あらためて継続することの大切さと、そのための方法は一つではないということを思いました。

 

カテゴリ 「社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

中小法人限定で当事者には気づきづらい組織課題を社員ヒアリングで診断。自社の組織改善に活かして下さい。

料金
無料

組織の課題は、当事者しかわからない事とともに、当事者であるために気づきづらい事があります。これまでの組織コンサルティングで、様々な組織課題とその改善プロセスにかかわった経験から、貴社社員へのヒアリング調査によって組織課題を明らかにし、その原因分析や対策をアドバイスします。予算がない、依頼先を見つけられないなど、社外への依頼が難しい中小法人限定です。社員ヒアリングのみで行う簡易診断になります。

【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム