皆さんは、PEPトークをご存知でしょうか。

　わからない方でも、テレビなどで、海外のプロスポーツの選手が監督から大きな声で激励を受けている姿を見たことはあるかもしれません。日本では、アスレティックトレーナーをされている岩国市出身の岩﨑由純（いわさき　よしずみ）氏が中心になって広めています。

　PEPには、英語で「元気・活気・活力」といった意味があるそうです。

　７月２０日に、県内のPTA役員が集まる研修会で、PEPトークを学んできました。学ぶよりも慣れろということなのか、初対面の方と大きな声であいさつしたり、ハイタッチしたり、いろいろとお話ししたりしました。

　PEPトークの基本は、相手に関心を持つことのように感じました。

うれしいときや相手を褒めるときは大きく表現し、欠点や弱点は前向きな言葉へ転化していきます。私が以前学んだ明元素（明るい・元気・素直）言葉に似ています。例えば、「のろま」という言葉は「慎重な」「落ち着いている」といったことばに転化できます。

言葉の力は、あらゆる場面で発揮されます。

　例えば、スポーツの試合で不利な状況に立っているとき、相手の強さや今の状況、試合で勝つために必要なことも変わりません。でも、言葉で気持ちを前向きにすることはできます。

　監督やコーチから、「今まで練習したのに、こんなこともできないのか！」といわれるくらいなら、「思い切ってやってみろ！」「試合を思う存分楽しんで来い！」といわれた方がいいでしょう。

　試合には相手がいて、相手と自分との実力差があるから、結果は約束できません。約束できるのは、自分の実力を出し切ることです。実力を出し切ることで勝利に結びつき、その積み重ねが優勝とか金メダルに結びつくのではないでしょうか。

では、叱ってはいけないのでしょうか？　

　怒ってはいけませんが、感情が高ぶって選手を愛するがゆえに大きな声で叱咤激励するのは、愛情があるが故の行いだと感じます。皆さんも、PEPトークにチャレンジしてみませんか？