小木野 貴光(建築家)- コラム「散策路のつくり方-1」 - 専門家プロファイル

小木野 貴光
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現

小木野 貴光

オギノ タカミツ
( 東京都 / 建築家 )
株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所 代表 一級建築士
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散策路のつくり方-1

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庭のデザイン 2010-08-23 07:00

気分転換に、家の廻りを散歩しませんか。

 介護施設でも、入居者さんの気分転換には散歩が効果的です。
外に出て風を感じ、自然を感じる事で気持ち良い時間を過ごせます。
部屋に、そして自分に籠ってしまった入居者さんの楽しみが散策となれば、
外に出る気持ちを持ってくれるかもしれません。
その気持ちを大きくする為の散策路には、工夫が必要です。


 楽しめる散策路


 散策路がぐるりと、建物を廻っている。
それだけでも、歩く気分転換にはなるのですが、
ただ廻しただけでは、無味乾燥で楽しみが無く、勿体無いです。
散策路の廻りには楽しめる要素を配置する事、
それも、1ヶ所で無く分散して配置する事が大事です。
楽しみをあちらこちらに、配置する事で、散策する楽しみが増え、
歩く目標になるからです。
今日はあそこの鯉を見に行こう、鯉を見た後は、柿の実が生っているから、
そちらを見に行こう、という様に。


 楽しみは、池の鯉や鳥などの動物から、水音や葉摺りの音、
香りが強く異なる香りのする植栽から、園芸畑・実の成る木など、
多岐に渡りますが、季節感を感じる異なる植栽を分散して配するだけでも、
十分効果的です。
春には花の咲く植栽を種類別に、秋には紅葉と黄色で場所を変え、
実の成る植栽も異なる場所に配します。
こちらで菜の花を見たら、あちらで桜を眺めるという様に。


 今日はあそこの木まで行きたいわ、などと目標物にもなってくれます。


 そして、楽しみの傍には座れる場所が有る事が大事。
のんびり出来るベンチでゆっくり眺めたい。
車椅子を停められる場所の傍に、ベンチが有れば、
付き添いの方と一緒に自然とゆっくり向き合えます。
園芸畑や、運動場所の傍にも散策路とベンチが有ると、
皆が動いている処を眺められ、参加出来ずとも一体感が味わえます。
参加する気の無かった方の気持ちが変わる事も期待出来ます。


(高齢者住宅新聞 庭で入居者満足度向上 第3回コラム より  小木野貴光 著)

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