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信戸 昌宏
ノブト マサヒロ
金融危機から20年・・・ですか。
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先日、金融危機から20年という特集を見ました。
よく出てくる証券会社の社長の会見ですね。若い人は知らない人も多いのでしょうか。
昔は大きな会社が無くなってしまうなんて考えられない時代でしたからね。
私これを見るといつも個人でも非常に印象に残っていることを思い出してしまいます。。
当時あの社長の会見をニュースで見ましたが、正直他人事って感じでした。
その翌日だったか・・・詳しいことは忘れましたが、会社に出勤したときのことです。
改札を過ぎて地下を通って地上に上がる階段を上がりきったところの右前方に勤務先
がありまして、その左側があの証券会社があったのです。
その日地下通路の階段を上がって目にしたものは・・・その証券会社に並ぶ凄い人、人、人。
あ～やっぱり凄いんだな・・・と後ろを振り返ると・・・広場を埋め尽くす人、人、人・・・
そこには私が勤めていた親会社の信託銀行がありました。。。
ヒェ～っと凄く驚いてしまいましたよ。大きな括りで同じグループだったからでしょうかね。
支店にはお昼ご飯（社食）を食べに行ったりしていたので日頃お付き合いがあったこともあり
私が急遽応援に行って銀行ロビーに立ってお客様対応をする業務をおこなうことになったのです。
仕事は「1000万円までの預金は保護されます」というような内容だったと思いますよ。
何か聞かれたら安心して下さいっていう説明をしたと思います。
ちゃんと預金は保護されるということがニュースでもたくさんやっていたのですが・・・
普段あまり人がいない銀行ロビーには入りきらない人が居て、それを眺める支店長の顔が印象的
でしたね。この世の終わりって感じでした。。。
そこで取り囲まれる私は、おばちゃん達に「あんたらは悪くないからね」と慰めてくれたり、
おじさんはお金をおろした貯金通帳を目の前でビリビリ破いて私の足元に叩きつけたりと・・・
スゴイ怒りをぶつけられたのを覚えています。
引き裂かれた通帳を見ると「1万円」だったってことだけは、今でも鮮明な記憶となって残っていますよ。
本当に忘れることのない日を過ごしましたね。
私的には貴重な体験をすることができたのですが、今だからこそそう思うのかも知れませんね。
ああいうときに本当の自分が出てしまうのでしょうね。あっ、いろいろな立場の人ってことですよ。
あーでも、あれから20年か・・・
あのころから随分と変わったんですね。大きな会社がこのようなことになってしまうなんて
あの頃全く考えられませんよ。
昔は改札には人が居て切符を切ったりしていたのですが・・・そのように今後人が必要にならない
か、かなり少数になってしまう仕事も増えてくるのでしょうね。
これからどのように変わっていくのか少し楽しみでもありますよ。
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