「就職基準とされていた「大学卒」条件には大きな欠陥がある。」

ハーバード大学などアメリカの大学研究機関と主要企業が参加した最新の労働市場リサーチの結果です。 

「大学出ました！」などより、専門分野の詳細な知識と即戦力のスキルを持っていることの証明のほうが大切。

これが大きく檜舞台に躍り出ている2021年です。

日本の大学とは大きく異なり、クリティカルシンキングスキルを磨き、専門分野を極めるために学生が必死で学ぶところがカナダやアメリカの大学。

その大学卒であっても、実践力となるスキルとemployability（会社に貢献出来る人材と見なされること）がないと雇われる機会さえない時代になりました。

先日のコラム「新時代の就職面接とスキルと嘘つき」では、起業家先端を行くElon Muskの話を紹介しました。 

「どこの学校に行ったかとか、最終学歴とかは全く関係ない。大学卒であるかさえも関係ない。高校も出ている必要もない。
面接で良い人材を見つけるには「その人物が卓越した能力を持っているという証拠」を探すこと。

その通りのことが実はコロナ前から始まっており、コロナによる世界の常識が完全に覆される中、いよいよ本格的に表面に出て来たということです。

この研究をリードしたハーバード大学経済学者のPeter Q. Blairで、はこう述べています。

「使えるスキルを持っているのは誰なのか、そのスキルをどう測り評価するのかを考え直す時だ。」

「雇用の基準は学歴などではなく何が出来るかのスキル評価であるべき。それが公平な雇用の仕方であり、社会経済にも大きく役に立つ。」

コロナ前からすでにこう考える専門家が増え続けていた中、今回のリサーチはその傾向が広く浸透し始めていると示しています。

例えばアメリカを例に取ると、大卒肩書はないが有用なスキルを持つ労働者は約３千万人存在します。

そして、そのスキルを武器に現在の報酬より70％もアップする仕事に就いているのが現状だそうです。

この40年間ほど、大卒であれば年収が高くなるトレンドがありましたが、それも継続が怪しくなりました。 

単なる大卒の肩書ではなく、現在の会社が求めるスキルがあれば、即戦力として使える最新の知識を取り入れたスキルさえあれば、雇用チャンスが大きくなるのが現在。

この傾向はコロナ後には大きく加速すると言われています。

スキルのない大卒は、全く使いものにはなりませんよ。 

主要企業採用担当者への調査によると雇いたい人材とは、

もちろん専門・最新スキルの他に 

written and verbal communication

time management

problem solving

attention to detail

a fluency with office technology 

を備えていることだそうです。 

でも、これらの能力はどんな仕事でも、人生のどんな場面でも必要で役に立つものですよね。

中身が空っぽの学歴主義の基、何も出来ないけど何となく大学を卒業した若者がmass production のように集団で就活とやらを未だに繰り広げる日本。

社会で出た時に、written and verbal communication, time management, problem solving, attention to detail and a fluency with office technology　を兼ね備えている若者が果たしてどれだけいるのかなと。

アメリカやカナダの主要企業が作るBusiness Networkに加わる会社（AT&T, Kaiser Permanente, McKinsey & Company, Microsoft and Walmart）などは、すでに雇用条件から「大卒」を外しました。

そんな空っぽの「大卒資格」フィルターは経済への自殺行為であり、倫理的にも道理が通らない古く愚かな習慣であると。

「え。。。」と思い始めましたか？

かけがえのない一回切りの人生のため、カナダの大学での学びの価値を考えてみますか？

自由なスケジュールで、学位を目指しながらも、累乗で進化するスキルを身につけることも可能なのが、カナダの大学。

これからの世界では、「これまでこうだったから」が一瞬で崩れ去りますよ。

コロナが一瞬で私達の日常を変えてしまったように。

カナダにいらっしゃい！

 （「日本でも始まったJob型雇用」に続く）

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