大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
高校留学中の高2です。 精神的、肉体的に限界を感じ留学を辞めて日本に帰りたいです。
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勇んでやって来たものの、10代にはストレスがかなり大きい高校留学ですね。
途中で引き上げるのもひとつの大切な人生の選択しだと思います。
【質問】
現在高校留学中の高2です。
精神的、肉体的に限界を感じ、留学を辞めて高卒認定試験を受けて大学に行きたいと思います。 大学には行きたい、勉強もしたいとは裏腹に留学先で色々な出来事に疲れて、日本に帰って勉強したいと思っています。
【回答】
高校留学はしたものの、今まで自分が慣れしたんだ社会はそこには存在せず、常識も異なり、異文化の中に入って行けず、言語もままならない状態が続くと疲れますね。
しかも、守ってくれる親のいない生活では、普通の10代が遭遇する必要もないストレスがいっぱいだと思います。
30年近くに渡り、カナダで日本からやって来る若者の留学支援を行っています。
あなたのような事例にも多く相談に乗りました。
「高校留学」と言っても様々。 悩む留学生の数だけ、理由も実にたくさんお聞きしました。
そんな経験からのまず最初の回答は「日本に戻っていいですよ。ここまで頑張ったんだから、日本でのやり直しもきっとうまく行くと思います。」です。
もちろん、悩み苦しんだ挙げ句、踏みとどまり、留学生活を起動に乗せた方も少数派ではありますが、存在します。
ただ、精神論で頑張っても留学はうまくいくものでもありませんから、どんな方が踏みとどまる選択肢を選ぶべきなのかも、アドバイスとして書いておきます。
1.日本での元々の学習能力が高い方
日本で持っていた学習能力が、言語の壁にはばまれ良い状態で外に出せないもどかしさがあると思います。
自分はもっと出来たはずなのに、成績が取れない、授業がわからない、同級生についていけない、などの焦りが大きなストレスになっているのでしょう。
残念ながら、ただ時間が過ぎるのを待っていても「英語能力」は上がらないのが厳しい現実です。
そして、「英語能力」を急激に上げない限り、ストレスも減ることはありません。
英語独特のエッセイなどWritingを基本から学んで下さい。
留学先の授業で自信を持つには、宿題やテスト(主にwriting)の高いスコアを取り、先生に存在を認めてもらうことが一番です。
その最短の道が「英語エッセイの書き方」を訓練することです。
過去、悩んで落ち込んでいる留学生を深い穴から救い出したのは、この特訓でした。
クリティカル・シンキングがないと決して書けない英語のエッセイです。
そのクリティカル・シンキングも身についてくることで、ホストファミリーとのコミュニケーションが向上したり、同級生と話がはずむようになったりと、相乗効果もずいぶんありましたよ。
(エッセイ特訓に興味がおありでしたら、カナダからのオンラインプログラム”Essay Writing”無料体験版提供中ですので、ぜひ試して見て下さい。 え?エッセイってこういうことだったの?と発見出来るはず。)
2.スポーツ、芸術などの秀でた方
躊躇無しで、学校内外を問わず、自分の秀でた分野の活動に飛び込んで下さい。
言語の壁も、文化の壁もなくなります。
周りがあなたを見る目も変わって来ますよ。
ずっと前に、英語力、日本での成績などはとても留学に届くレベルではない生徒を送りました。
絵を描くことに情熱と才能を持っていた生徒です。
最初は学校でも、ひとりぼっち。 英語もままならないので、先生もそっとしておいてくれるだけ。 寂しい留学生活が続きました。
残念ながら、その学期はArtのクラスを取ることが出来なかったのも原因です。
そこで、たまたま開講されていたComputer Graphics のクラスに頼み込んで入れてもらうことにしました。
コンピューターは得意ではなかった生徒ですが、コンピューターデスクで描き始めた絵が、先生や生徒の注目を集め、黒山の人だかり状態。
後は、まるでエスカレーターに乗っているように、どんどん留学生活を意義のあるものにしていった生徒です。
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もちろん、この2点以外にもプラス点を持った悩める留学生はたくさんいると思います。
こんなプラス点は使えますか? どう使ったらいいですか? などの質問がおありでしたら、ご相談下さい。
前向きなアイディアを一緒に考えましょう。
やはり日本に帰国してスタートを切りたい場合も、それもあなたの正しい選択だと思います。 カナダから応援していますので、頑張って下さい。
エッセイ無料体験、またご相談はこちらまで。
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