大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
留学生のみなさん、強制送還に気をつけて
-
"A pilot kidnapped a foreign student and tried to deport him back to China."
英語力も、学力もない留学生をカモにし、受け入れを続ける英語圏の学校の実態です。
受け入れてはみたものの、余りにもレベルが低いので強制的に送り帰されそうになった中国人留学生のニュースが、ワシントン・ポストに掲載されていました。
オンラインの相談コーナーには、今日も「留学」への質問が溢れています。
質問のほとんどが「自分が聞きたい答え」=「留学は簡単ですよ〜、日本で成績が悪くてろくな高校や大学に行けなくても、英語力がなくても大丈夫ですよ〜」という回答を期待しているのではと思えるような、幼い質問が目につきます。
以前に回答した質問に「カナダの大学でパイロット資格を取りたい」というのがありました。
詳細を書いていますので、不可能ではありませんが、どれほどの難関の挑戦かを一度読んで見てください。
留学生にとり、カナダやアメリカでパイロット資格を取るのが、非常に難しいことなど棚に上げ、留学生の学費に目がくらむ受け入れ先が後を絶たないようです。
この記事にあるアメリカの学校も同じニオイがします。
カリフォルニア州にある The IASCO flight training schoolが学校の名前です。
エージェントを使い、中国から多くの留学生を受け入れては見たものの、余りのレベルの低さ、特に英語力の低さに呆れた学校が、強制的に生徒を中国に送還しようとした顛末です。
その生徒は、無理やり空港に連れて行かれるまえに上海の兄にSOSの電話をかけ、その兄がアメリカの警察に連絡し、空港で学校側がご用となった話です。
学校の言い分によると、余りにも英語が出来ないため、フライト練習の安全にも関わることが大きな理由だったそうです。
教官の英語での指示を理解出来ず、重大事故にも繋がりかねないと、学校側は主張していますが、いきなり空港に無理矢理連れて行き、飛行機に乗せてしまうという裏には一体何があったのか、非常に興味があります。
最終手段に出る前に、話し合いをしようとしたのか、それとも留学生を馬鹿にして、「どうせ通じないから」と強行手段に出たのか。
どちらでしょうね。
いずれにしても、アメリカにもカナダにも、「もともと留学などすべきではなかった」と思える留学生がたくさんいます。
中国人も、韓国人も、そして日本人も。
先が見えないままカナダの高校で無駄に学費とホームステイ費を使っている高校留学生の実態も見るに耐えません。
超お金持ちの道楽かと思いきや、「留学は簡単」というエージェントの口車に乗せられ、カナダには送ったものの、出口の見えないまま一生懸命働いたお金を送り続ける親たち。
帰国しても中卒のままですから、カナダにおいておくしか選択肢がないのかも。
カナダ政府や、メデイアも気が付き始めた「高校留学」の実態。
そろそろこの記事にあるような「強制的手段」に出る学校やスクールボードが出そうな嫌な予感です。
留学生の払うバカ高い授業料を失いたくはないでしょうが、政府方針、社会的な圧力に反してまで、能力のない留学生を受け入れ続けるとは思えません。
この狂乱的な「誰でも受け入れ留学事情」は大きな転換期を迎えようとしている風を感じるカナダです。
留学中の方、留学を考えている方への警鐘になれば幸いです。
また、留学中で出口の見えない子供さんを抱えた方への無料相談も行っておりますので、お問い合わせ下さい。
「留学」のコラム
カナダ高校留学:留学生への教育不在のBC・オンタリオ州に要注意(2024/04/26 08:04)
カナダ高校は日本の高校とは全く違うと知っていますか?[知らずに留学しないこと](2024/04/22 05:04)
高校留学:パンデミック後もとに戻った本来のカナダ高校レベルに悲鳴(2024/04/17 08:04)
カナダ大学留学:履修コースの選び方(2024/04/16 08:04)
カナダ留学の本当の話(2024/04/11 07:04)