大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダの大学でパイロット資格」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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カナダの大学でパイロット資格

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留学 大学・高校正規留学 2017-10-19 05:04


「パイロットの免許をアメリカで取得しエアラインで働きたい」とのご相談をいただきました。

アメリカの具体的なプロセスについては、私の専門外になりますし、今のトランプアメリカは非アメリカ人には障害が多すぎるのではと危惧しています。

従いまして、詳細をお答え出来るカナダを例に取ってアドバイスさせていただきます。 プロセス自体には大きな差はないと思います。

具体的な質問内容としては:


1.本当にアメリカでパイロット免許取れるのか?

2.期間と費用はどれくらい?

3.免許取得後、エアラインでパイロットとして働くこと可能か?

1番、3番への回答は簡単です:

Aviation のプログラムを持つカナダの大学でDiploma(2年のプログラム修了証)を取得するとパイロットとして働く資格が出来ます。

British Columbia 州, Abbotsford にある University of the Fraser Valley を例に取ってみます。 この大学のAviation Program は長い歴史を持ち、カナダでもアメリカでも広く認められています。

University of the Fraser Valley, Aviation Programの説明を簡単に説明してみます。

1.このプログラムは教室での授業と実際のフライト訓練の組合せ。 プログラム終了後は、Transport Canada によりライセンスが授与され、世界中の航空業界に働くことが可能です。

2.大卒資格を目指すなら、更に2年間Business Administration と組み合わせたプログラムで勉強可能です。 このDegreeがあれば、就職の機会が広がりますし将来の管理職への昇進も見込めます。

3.卒業後はまず観光フライトのパイロットなどで飛行時間の経験を積むのが普通です。 十分な時間数のフライト経験の後、ジャンボジェットを有するエアラインなどに求職します。

かなり希望の持てるプログラムです。


さて、問題は2番の質問への回答です:

1.このプログラム入学には次の条件があります:

高校卒業資格(良い成績も必要)、英語能力(カナダの高校12年生English のC+以上の成績 or 英語能力テストTOEFLなど(TOEFLならば88以上 or 大学のCommunicating Professionally to Academic and Workplace Audiencesコース履修)、Math12(日本の高校の数III), Physics11でC+以上の成績, プログラム開始6ヶ月以内にPrivate Pilot の資格を取ること、健康に異常がないという証明書(カナダの特定な検査を受ける)

かなり厳しいですね、特に英語能力TOEFL88は日本人にとり簡単に取れるスコアではありません。 普通高校卒業後受ける場合まず40に届けば、日本人にとってはよく出来た部類というのを参考にして下さい。

大学生・社会人でも、特別な訓練を続けた人以外は、88はほぼ至難のスコアです。

Physics11(高校の物理)は絶対必要で、もし高校時代に履修していない場合は、カナダで履修することが必須です。 ただしPhysics を履修するにもTOEFLなどの高い点数がないと許可されませんので、まずは英語能力が大きな関門となります。

2.面接と入学テストもあります。まだ推薦状を提出する必要もあります。

単に英語能力テストのスコアだけでなく、入学にあたり、英語での潤滑なコミュニケーション力が求められるということです。

3.費用はUniversity のプログラム費用(2年間)は現在CA$68,000。これには、提携しているフライト訓練学校への費用は含まれていません。 大学の費用と同等の学費が必要だと見込まれます。

また、この大学の授業料はカナダ人向けのもので、留学生には普通3倍強の授業料が設定されていますので、かなりの額になると思います。

将来のJob Opportunitiesを考えると、安くないのかも知れないですが、大きな額ですね。


能力面ではひとつひとつクリアしていけば不可能な挑戦ではないと思いますが、金銭面が苦しいです。

能力面でのアップグレードについて重ねてご質問があればお寄せ下さい。


何とか夢の叶う方法がみつかるよう応援しております。

Good Luck!

 

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