大塚 嘉一(弁護士)- コラム「為替デリバティブで火傷をするの記」 - 専門家プロファイル

大塚 嘉一
依頼人の法的権利を実現する─それが私どもの願いです

大塚 嘉一

オオツカ ヨシカズ
( 弁護士 )
菊地総合法律事務所 代表弁護士
Q&A回答への評価:
4.5/2件
サービス:1件
Q&A:5件
コラム:180件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
※ご質問・相談はもちろん、見積もりや具体的な仕事依頼まで、お気軽にお問い合わせください。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

為替デリバティブで火傷をするの記

- good

弁護士業務 2012-03-18 18:38

 為替デリバティブで火傷をしてしまいました。と言っても、為替デリバティブの取引をして損失を被った、という話ではありません。

 私の朝は、日経を含む全国紙3つ、地方紙1つ、そしてヘラトリ(International Herald Tribune)のチェックから始まります。弁護士業務の一環として、抱えている案件に関係ありそうな記事や各顧問先の業界事情に影響のありそうな記事を探します。邦文、英文を含め、各週刊誌や月刊誌にも適宜目を通します。

 先日の朝(平成24年3月15日)、コーヒーを飲みながら、いつもどおりヘラトリの紙面を眺めていると、「何故私はゴールドマンサックスを辞めるのか」と題する箇所に目が留まりました。読み進むと、ゴールドマンサックスを辞めることになったある役員が、同社に対する辛らつな批判を展開していました。ゴールドマンサックスと言えば、何年か前に同社のデリバティブ取引に関連して、米証券取引委員会(SEC)と問題を起こしたはず。

 私は、現在、「通貨オプション」や「クーポンスワップ」と呼ばれる邦銀の為替デリバティブの案件を複数抱えているので、興味深く読み進めました。

 同社が、顧客よりも自社のために行動しているのではないか、との批判は従来からありました。しかし、今回のは、同社の5人の社員が、客を「操り人形」と表現していたなど、内情暴露があまりにも具体的で強烈なので、思わず、飲みかけのコーヒーを膝に溢してしまった、という分け。

 為替デリバティブの倫理的問題に注目が集まりそうです。果たして、翌日から関連する記事が、日経等にも掲載されはじめました。

 皮肉屋のロンドンエコノミスト(イギリスの週刊誌)の次号に、どのような記事がのるのか、興味しんしんです。

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム