
- 大塚 嘉一
- 菊地総合法律事務所 代表弁護士
- 弁護士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
日本弁護士連合会の会長が、公式ブログを発表しているのは、ご存じでしょうか。日弁連のウェッブ・サイトから見られます。
先月(平成25年5月)28日、7月12日に行われる岐阜県の次期民暴大会の宣伝のブログが掲載されました。民暴大会というのは、各単位会の民暴委員会が主体となって、民暴事件の研究発表や国民に対する啓もう活動をする会議です。持ち回りで、年に二回行われます。民暴大会の告知それ自体は結構なことなのですが、ブログ中に、会長が民暴事件の解決のため、相手事務所に単独で赴いた旨の記載がありました。暴力団組事務所またはその指定する場所に、行ってはいけないことは、民暴委員会で教える基本中の基本です。経験の少ない会員が真似をしたら大変だと、瞬間的に体中の血液が沸騰しました。すぐに、気のついたもう一点とともに、ブログ中のコメント欄に記し、送信しました。
ところが、数日たっても、コメント欄にも反映されませんし、その他の反応もありません。そこで、公開質問状を、送付しました。公開質問状の全文は、私の事務所のウェッブ・サイト(www.kikuchisogo.com)で、ご覧になれます。
しかし、これまた反応がありません。全面対決か、と思い定めていたところ、日弁連から電話があり、私のコメントを掲載する方向で検討中である、とのことでした。貴重なご意見をありがとうございます、と世辞を言われ、ちょっと面はゆい思いをしました。25日付けで、私のコメントが、新たなブログ中に掲載されました。振り上げた拳を下ろさざるをえません。
そもそも、日弁連や埼玉弁護士会は、私の意見を聞かずに、意見書などを公表しては、私を困らせてきました。死刑問題しかり、憲法9条の改正問題しかり。私も、若いころは、むきになって、反論したり、自説を公表したり、してきましたが、最近は、その熱意も薄れていたところでした。
しかし、民暴事件の処理に関して、新人弁護士を誤導するかのような記事は看過できません。即座に行動にでました。それが、今回の顛末です。私も、先月まで、埼玉弁護士会の民暴委員会の委員長という立場になかったなら、あるいは、今回の会長のブログも、読み過ごしていたかもしれません。
これも、ある意味で、地位が人を作る、ということなのでしょうか。
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