堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「ナンバーズ その2 太陽の様な人、月の様な人。どっちが得?」 - 専門家プロファイル

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ナンバーズ その2 太陽の様な人、月の様な人。どっちが得?

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恋愛心理 自己受容 2014-06-16 12:09

前回、私が人を見る時に、
「この人は、太陽なのか月なのか?」
という事を考えるという話を書きました。


それはどういうことなのか?というと、その方の印象として、太陽の様なキャラクターなのか?月の様なキャラなのか?を見るということです。

「太陽のような子」と言う言い方は良く耳にしますよね。おおむねそれと同じです。

「太陽のような」と言うと、「明るい」「元気」「エネルギッシュ」「行動的」というイメージではないでしょうか。

「月のような」と言う言い方はあまりしないものかなとも思いますが、月と言うと「夜に出る」ものですから、「ほの暗い」「物静か」「目立たない」「神秘的」と言うようなイメージかなと思います。


実際太陽は自分で燃えて光を出しているのですが、月はその太陽に照らしだされて光っているわけですから、太陽がなければ月が輝く事もできません。

しかし月の引力がなければ、地球の酸素も水も維持できない、砂漠の惑星になってしまいます。


キャラクターのイメージとしては、太陽と月とでは大雑把には正反対の印象と言ってしまって良いかと思います。

一般的には太陽は人を引き付けるけど、月は目立たない地味な存在とイメージされてしまう事が多いかも知れません。

「光と影」「陽と陰」というのも、同じようなものです。

「太陽」は人気者でみんなの憧れかも知れませんね。

そのため、月は太陽に対して「劣等感」を抱きがちな傾向があるようです。

私は「月」のような人なので、「太陽」のような人を見ると「まぶしくてうらやましい」「とてもあんな風に輝けない」と思う事もあります。

スポーツ選手や、AKB48など「アイドル」と呼ばれる人は、その象徴的な存在でしょう。

「月」ががんばって「太陽」になるような話は、昔から人を感動させる話として語られます。



子供を持つご両親も、がんばってなんとか「太陽」のような子どもに育てようとすることが多い事でしょうし、幼稚園や小学校の先生方も、そんな風にイメージして指導しているかも知れません。


大勢のみんなが太陽の様になれるために運動会の走競争で順位を付ける事を止めてしまったり、演劇発表会で主人公ばかりが何人も増えてしまったりするのかと思います。

「太陽」になるために必死なのです。

親が太陽に対して「絶対的な優位性」を感じて、我が子にも「太陽である事」を望むのですから、当然子供の方も自分が「太陽」でなければダメだし、太陽でない他の子は「ダメ」みたいな価値観になっても仕方ないかも知れません。

その気持ちはわかりますが、しかし、みんながんばれば太陽になれるわけではないでしょう。

そこには当然その人それぞれの個性があるわけですから。

自分が天性で「太陽」のような人であれば良いのでしょうが、本来は「月」タイプの子供なのに、親の期待に応えるために、なんとかして自分が太陽でいられるために、周りを蹴落とそうとしてしまうようなことが、「いじめ」の心理にはあるのでは無いかと思います。

子供に限ったことではありませんが。


本来「月」のような人が、無理やり太陽になろうとして、歪んだ生き方を歩んでしまっている悲劇です。


そのような「太陽が一番」といった社会全体のイメージのせいで、本当は「太陽」のような人まで光を奪われてしまっている事も多いかも知れません。

また月のような人も、本来の輝きを奪われ、搾取されて、大変生きづらくなっているように思えます。


オーバーかも知れませんが、日本が抱える貧富の差、富裕と貧乏の二極化というのもそうした社会心理が働いたために起きている現象の様に思えます。

「太陽になる事」=「社会的地位・高い年収を得る事」
という即物的な観念が強いのではなでしょうか?


それを肌で感じた事があります。
私はIT関連の会社で働いていたのですが、プロデューサと呼ばれる「お金が儲かる仕組みを支配する人」が仕事の全体を仕切るのですが、その際、実際に物を作るプログラマーや、デザイナーなど技術者や裏方は「単なる歯車・替えのきく部品」程度にしか扱われず、お金はドンドンそのプロデューサや会社の上の方にしか流れませんでした。(たまたまではなく、どの会社も同じようなものでした)


本当なら、「お金を儲ける仕組みを作る人」も「実際物を作る人」もそれぞれの得意分野を活かして、対等に2人三脚で走るのがあるべき姿ではないかと思うのですが、お金を握っている人だけが役得になる仕組みだし、それで当然と言う社会になってしまっています。


ではみんながプロデューサを目指して、仮にプロデューサだけの社会になってしまったらどうなるでしょう?

「歯車」になる人は、外国の労働者に頼れば良いでしょうか?

実際そうなりつつあります。


お医者さんの世界でも「産婦人科」は大変なだけで儲からないから志望する学生さんがほとんどいないそうです。


これから需要がまだまだ増える介護の仕事も、賃金が安すぎるために、男性はその仕事だけでは暮して行けません。

女性だって労働力に見合った賃金とは言えない現状です。


太陽と月ってそんなに共存できないような、一方的に太陽が得する様な関係でしたっけ?


月がもっと月のままで認められて、月のままで良い世界であって良いのではないでしょうか?


今の若者はそうした不条理をわかっていて、でも自分達にそれが変えられるはずもないから、「悟り世代」と言われる様な「あきらめた」無常観を抱いているのではないでしょうか?


次回はまた人間関係や恋愛に於ける身近な「太陽」と「月」の話に触れてみたいと思います。




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