堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「晴天の霹靂(せいてんのへきれき) 1 母さんは僕を捨てたんじゃなかった!」 - 専門家プロファイル

堀江 健一
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晴天の霹靂(せいてんのへきれき) 1 母さんは僕を捨てたんじゃなかった!

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恋愛心理 自己受容 2014-08-01 11:28

晴天の霹靂(せいてんのへきれき)

2014日本作品

晴天の霹靂 青く晴れ渡った空に突然激しい雷鳴が起こることから、予期しない突発的な事件が起こることをいう。

大泉洋さん主演の映画、「晴天の霹靂」を観てきました。

大泉さんはおきに入りの俳優さんの一人なのでが、私には、なにせあくが強いので癖になる分、バラエティなどで毎日顔を見るとお腹がすぐ一杯になってしまいます。

さてそんな大泉さんは売れないマジシャンを仕事にし、うらぶれた生活を送っています。

輩のマジシャンにまでなめられてしまっています。腕はあるのですが、なぜか自分に自信がなく、胸を張って自己アピールできない 屈折した想いを抱えています。

それには理由があって、子供の頃、母親は自分と父親を捨てて、他の男と逃げてしま い、父親からも充分な愛情をもらえなかった事で、
「どうせ自分なんか、生まれてきた意味なんかない」
みたいに、自分に肯定感が持てずにいるのです。


ところがある日、突然の雷に打たれたことから時間を遡り、過去の時代(おそらく昭和40年代)にやって来てしまいます。
その街並みも現在の40歳以降の方には、たまらないノスタルジィを感じさせるものです。
やはりこれは歳のせいなのか、懐かしい物を求める気持ちは、中年以降になって高まるばかりです。もちろん誰も携帯もスマホもやっていません。
なんとなく時間がゆっくり過ぎて行くように感じます。


さてどうやって生きていくか途方にくれますが、仲良くなった浅草の演芸場に出入りする少年の紹介で、マジシャンとして舞台に立つことになります。

その演芸場で、未来の自分の父親と母親に出会う事となります。

お父さんは映画の原作者でもあり、監督もされた劇団ひとりさん。お母さんは柴咲コウさんです。

ここからはネタばれになってしまうので、ご注意下さい。


大泉さんと劇団ひとりさんは、ピンではパッとしなかったのですが、演芸場支配人・風間杜夫さんのアイデアでコンビを組み、次第に人気者になって行きます。

またこの風間さんのキャスティングがハマりすぎというか、往年の風間ファンにはたまらない役どころと言えるでしょう。


一方、お母さんは妊娠している事がわかるのですが、子宮外妊娠か何かで、子供をこのまま産むと自分の命も危ないと言うことが診断されてしまいます。


父親の一人さんも、それまでは芸人風の遊びも芸の肥やしにするタイプだったのです が、それを期に売れ始めていた芸人の道を捨て、堅実なラブホテルの清掃員として働き始めます。

大泉さんは、父親がラブホテルの清掃員をすることについて、なんでそんな冴えない仕事をわざわざするのか?と少し軽く見ていたのですが、実はその仕事が当時の男性が就く仕事としては時間の調整が付けやすく、奥さんとこれから産まれてくる子供の面倒を見るためにはベストな仕事であると、ちゃんと考えての選択だったことを知り、父親の愛情も再確認します。


そして大泉さんも、実は母親が自分を捨てたのではなく、むしろ命を掛けて自分を生んでくれた事を知り、大舞台で一世一代のマジックショウに挑むことになります。


大泉さんは実際、相当な訓練を積んでマジックをされたそうで、見ているこちらも違う意味でハラハラしますが、それは見事なマジックを披露します。



昔からこの「過去に遡って、自分の両親に会いに行く」と言うテーマの映画は多くあり、とてもその度に感動してしまいます。

日本映画では名作「異人たちとの夏(風間杜夫さん主演!風間さんの両親役に片岡鶴太郎さん、秋吉久美子さん)」や「メトロに乗って」、アメリカだとややコメディですが、「バックトゥザフューチャー」が有名ですね。

こうした「親の愛」を過去に遡って追体験するお話が、「鉄板」として人々の感動を誘うと言うのは、やはり親の愛情を求めていない人は、恐らく世の中に一人もいないだろうからではないでしょうか?


しかし、その愛を、実際実感して日常を送っておられる方も、おそらくそう多くはないのかも知れません。


次回も「親の愛」をテーマに続きをお送りいたします。



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