歯列矯正で引っ込んだ顎が治せるか

(回答)
横顔のEラインは鼻と唇、および下顎の先端(頤:オトガイ部)とのバランスですから、オトガイ部が後退している場合には、なるべく矯正治療によって口唇を引っ込める必要があります。 この目的のためには、一般には歯を抜く治療方針をとります。前歯を十分、後方に引っ込めたにもかかわらず、オトガイ部が後退している場合は、遺伝的に骨格的に下顎のサイズが小さいか、開咬傾向があるため下顎が後方へ回転する下顎の形態(いわゆる長頭型)であることが考えられます。
この状態は、口呼吸などの機能的な問題によって、増悪すると言われています。まず、担当の先生に、下顎の位置が改善されない理由をよく聞いてみて下さい。機能的な問題がある場合は、まだ矯正治療中に改善の余地があるかもしれません。ただし、下顎の遺伝的形態による全く骨格的な問題であれば、下顎の成長を観察(上顎の成長に比較して、下顎は18歳ごろまで成長します)する必要があります。そして、必要があれば、下顎の先端(オトガイ部)を前方に出す、外科的なオトガイ
形成法などによって顎の改善をしてはいかがでしょうか。いずれにしても、将来の顎の成長の予想や外科手術の可能性を含めて、担当医と歯列矯正治療が終わる前によく相談して下さい。

開口・オープンバイト
http://www.aoyama.or.jp/orthod_open.htm (矯正の症例)
http://www.koyata.com/chapter15B.htm (前歯部叢生,開咬)
http://www.aoyama.or.jp/ya_open.html (質問と回答)
(10)美しい口もとってどんなの? 基準があるなら教えて
http://www.yoi8.jp/html/vol3/10.htm

矯正歯科・歯列矯正の青山審美会歯科矯正(東京都・渋谷)
舌側矯正の専門

こんにちは。むつみデンタルクリニックの倉田です。

上顎に比べて、下顎は15,6歳まで成長を続けます。ですからまだ悲観的になる必要はありませんよ。
御両親の骨格を見たわけではないのでどれほど改善するかは断言できませんが。

最初の咬み合わせが『下顎を奥に押し込むような咬み合わせ』だった場合は矯正治療を行うことで改善が見込めますが、
下顎の成長が元々あまりみられない場合ですと、矯正治療を行っても劇的な改善は見込めません。
担当の先生もおっしゃる通り、周囲の筋肉を鍛えることも矯正治療では非常に重要になります。周囲の筋肉が弱いようですと、装置を外した後の後戻りの原因にもなりますしね。

まだまだ治療が完了したわけではないのですから、担当の先生とよく相談しながら解決法を探るようにしましょう。

千葉県松戸市 歯科 むつみデンタルクリニック

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まだ12歳で今後の下顎骨の成長が期待できますから、15,6才までは改善の可能性があります。しかし、成長が止まった時点で骨格的に下顎が後退しているのであれば、矯正治療のみで下顎を前方に大きく移動させることは不可能です。
その場合は、外科的矯正治療を行い手術で下顎骨やオトガイを前方に移動する事になります。
いずれにしても成長終了後の処置になりますから、しばらくは成長を期待して成長の様子を見ることをお勧めします。


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はじめまして、長崎の堀内と申します。さて、お問い合わせの件ですが、矯正治療中のお嬢様の顎が思ったより前にでなかったということですね。

顎が引っ込む原因があるのかもしれません。顎が引っ込む原因としてよくあるのは、頬杖やうつ伏せね、横向きねです。12歳のお嬢様ということでしたら授業中の頬杖、顎杖などかもしれませんね。また、スポーツをしておられるようでしたら、常にお口が開いているようなことはありませんか?もし、そうでしたら口呼吸によって成長とともに下顎が後ろに回転することで顎が引っ込んだような状態になっている可能性があります。もし、成長が残っているようなら、下顎は、身長が伸びている間成長しますので、頬杖、横向きね、うつ伏せね、顎杖など顎や歯列に力をかけるようなことをやめ、口呼吸をしているようでしたらやめることで自然と下顎は前に成長していきますよ。
また、なにかありましたらいつでもご相談ください。

こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.

E-lineとは側貌において鼻の先端(鼻尖)と下顎の先(オトガイ部)結んだラインの事です.鼻尖とオトガイは思春期に成長しますので,お嬢様の成長がまだ残っているようであれば今後も変化する可能性があります.成長は身長が伸びるタイミングと同じですので,まだ身長が伸びているようであれば期待できるかもしれません.

一方で,鼻尖とオトガイの成長が期待できない場合は上下顎前歯を後退させる事で口元はE-lineの内側に入ってきます.現在行われている矯正治療が上下顎前歯を後退させる方針で,前歯の後退中であれば今後も改善する可能性があります.しかし,上下顎前歯を後退させる矯正治療では殆どの症例で抜歯をともなう治療方針となりますので,お嬢様が非抜歯の治療方針であれば口元ははE-lineの内側に入ってこないかもしれません.
また,抜歯による治療方針だったとしてもオトガイ部が未発達な場合は,矯正治療だけでE-lineの内側に口元を引っ込める事は困難な症例であると考えられますので成長が終了するのを待って外科矯正やオトガイ形成術で対応する必要があります.

成長がどのように変化しているかを確認したり,前歯がどのように後退しているかを確認する方法として矯正歯科医が一般的に用いる方法がセファロの重ね合わせと言う方法です.この様な資料を分析してもらえれば現在の状況が質問者さんにもよく分かると思うので担当医に尋ねてみると良いでしょう.

セファロの重ね合わせについて→ http://www.hiruma.or.jp/html/documentary/33.htm

以上,参考になれば幸いです.

こんばんは annmamaさん。歯科医師の金田竜典です。

質問にお答えします。

一般的には歯並びを整えると、横顔のライン(側貌と言います)もある程度改善されます。
しかし、歯並び矯正はあくまでも歯並び、かみ合わせを整えるものです。

よって、側貌の改善の程度は人によりさまざまです。
先生がある程度改善されると言われたのは最初よりは良くなると言う意味だったのかもしれません。

12歳と言えば女性は大きく成長する時期ですし、治療後の横顔のイメージが担当医と保護者の方でうまく一致していなかった可能性があります。
又、成長期ですから当初の予測を超えた成長をされているのかもしれません。

まだ終了している訳ではないし、筋肉のトレーニングも立派な矯正治療の一手方ですので、現在のお母様の思いを率直に担当医に話されて一緒に解決法を探されるのがお嬢様の為だと思います。