対象:住宅設計・構造
都心の30坪の土地に3F建の住宅(延50坪)を新築したいのですが、木造と鉄骨造のどちらがいいのでしょうか?この場合、木造、鉄骨造の建築費は概ねいくら位なのでしょうか?
間口8m奥行13mの約30坪の平坦な土地で、道路に面している一面以外は、三面とも隣の家とかなり接近しています。用途容積は1種住居60/300(160)、準防火地域です。前面道路は幅員は3mの2項道路。1Fにガレージ+風呂+1部屋、2FにLDK、3Fに寝室(シャワールーム付)と1部屋を予定しています。リビングに吹き抜けを作ります。
鉄骨より木造が安いという話はききますが、どの位違うものなのでしょうか?
そもそも3階建てで吹き抜けのあるような建物を木造でつくれるのでしょうか?
仕様やその他の条件で建築費が変わってくるというのは分かっているのですが、概ねの感じが掴めればと思っています。よろしくお願いします。
りうさん ( 東京都 / 女性 / 44歳 )
回答:5件
坪10万円は違ってきます
木造と鉄骨造ですと、ざっくりですが、坪10万円くらいは違ってきます。
今回の規模でしたら500万円くらいは違ってくるでしょう。
あと、3階建てでしたら、木造でも鉄骨造でも同じ構造計算によって計画をしてきますので、木造でも吹き抜けなどは計画出来ますよ。
文面からすると、1階のガレージをどのように造るか?が構造に影響する可能性がありそうですね。
インナーガレージの場合は、1台でしたら木造でも対応出来ますが、2台などになると、木造でも特殊な工法を使う必要などが出てくるでしょう。
参考になれば幸いです。
八納啓造
回答専門家

- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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志田 茂
建築家
2
3階建て・・・鉄骨造か木造か
[志田茂建築設計事務所:http://www12.ocn.ne.jp/~s-coco/index.html 志田です。
以前、だいたい同じような条件・規模で、鉄骨造3階建て をやりました。
(2世帯住宅でしたので、まったく同じではありあませんが。。)
準防火地域で3階建てですので、「準耐火構造」という仕様になります。
鉄骨造の場合、、工事費は、坪あたり約100万円を目安にしてください。
木造の場合でも 約85〜90万円 が目安です。
御理解されているように、もちろん仕様で変わってきます。
木造3階で、吹き抜けを作る事は、可能です。
木造と鉄骨造のどちらがよいか・・・・という事ですが、
構造的に無理がないのなら、どちらでもよいと思います。
無理があるというのは
・1階のガレージの間口をできるだけ大きくしたい
・吹き抜けをできるだけ大きくしたい
というような場合、木造では、苦しくなってきます。
木造でも、構造材に集成材を使い、鉄骨造のような作り方をする工法もありますので
その場合には問題ありません。
一般的な木造は、構造のための 壁 が必要になりますのでプランを考える上では制約がでてきます。
プランの自由度では鉄骨造が有利です。
もちろん、どちらの工法でも、設計によって解決する事は可能です。
ご予算とお考えの家の内容によって、構造を選択されるとよいと思います。
建物だけでなく、地盤との関係もあります。
地盤補強が必要な土地であれば、全体予算を考慮すれば、全重量が軽く、地盤補強や基礎の費用も安くなる、木造のほうがいいかもしれません。

横山 彰人
建築家
1
木造と鉄骨について
横山彰人建築設計事務所の横山です
住み心地は木造の方がいいと思います。工事金額のほうは鉄骨は坪単価は100万をベースに考えた方がいいと思います。木造の場合は70万から85万位でしょうか。
近年はシステムキッチン、浴室、衛生機器、床暖房、空調、などの設備の比重が大きくなり、どの程度設備にお金をかけるかによって、かなり工事金額に開きが出てきます。
また現況から判断すると道路斜線や北側の斜線も心配です。斜線の度合いによっては鉄骨は複雑になり、それが金額にはねかえる事が考えられるので、木造の方がいいかもしれません。
吹き抜けは木造でも十分可能です。斜線を利用し3階にルーフバルコニーを作ったりリビングの吹き抜けと寝室を空間的に一体化させれば、光り溢れる豊かな空間が出来そうですね。
分からないところがあればご連絡下さい。
横山彰人

森岡 篤
建築家
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鉄骨造の特徴とコスト
りうさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
**鉄骨造の特徴
''・大スパン可能''
私は、長く住める家を作るには、住み手の生活の変化に、家が対応できるよう、フレキシブルな家づくりを目指しています。
フレキシブルな家とは、内部間仕切が自由に変更できることで、そのためには、構造体(柱、耐力壁)は、家の外周のみで、内部は構造体が不要にする必要があります。
鉄骨造は、大スパンが無理なく可能のため、家の内部を無柱空間とすることができます。
将来、生活の変化に、家を最大限合わせ易い構造と言えます。
''・耐力壁を使わない構造''
木造は地震や風に対し、壁(耐力壁)で対抗する構造で、間口方向、桁方向共に、耐力壁がバランス良く必要です。
鉄骨造は、耐力壁を全く使わない純ラーメン構造が可能です。
例えば、1階でガレージ+玄関で、耐力壁が全く取れないような時、鉄骨造は威力を発揮します。
''・空間自由度''
木造でも吹き抜けは可能ですが、ただ床を抜けるわけではなく、構造的配慮が必要です。
鉄骨造は、木造以上に自由度の高い構造です。
**鉄骨造のコスト
このように鉄骨造にはさまざまのメリットがありますが、一般に木造よりコストが高いです。
木造でも、3階建は準耐火構造となりコストがアップするので、差が縮まります。
鉄骨造は、構造計画、仕様、鉄骨工場の選択によりコストに幅が出ます。
鉄骨造が安くできた場合で、木造との差は、10万円/坪内外ではないかと思います。
鉄骨造は軽い構造なのですが、床にコンクリートを使うことが多く、木造よりは重いため、杭が必要になると、差は広がります。
参考にしていただけたら幸です。
パルティータ建築工房サイトはこちら
東京都中野区の建築設計事務所 注文住宅/二世帯住宅/リフォーム
住宅の疑問にこたえる、「住宅こたえるね!ット」はこちら

中舎 重之
建築家
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3階建ては木造より鉄骨造
東京都内での3階建ては重量鉄骨造にて決まりです。理由の第一は東京湾北部地震(M7)では気象庁震度で6強の地域が広範囲に存在しています。建築基準法では震度5強の耐震性を義務ずけています。木造3階建てでは此の義務を守るのが精一杯です。鉄骨造であれば震度6強を楽々とクリアします。理由の第二は建物の耐用年数です。木造3階建てでは25~30年が限界でしょう。鉄骨造ならば60年以上は大丈夫でしょう。なにせパリのエフェル塔は屋外にて120年もの永い間を頑張って居るのですから。
以上です。 2014.5.17 中舎重之
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