長方形の土地

ご質問拝見しました。
文面からするとかなり明確なイメージを持たれているように思い素晴らしいなと感じました。

５０歳からの家造りという意味で押さえておきたいポイントがあるのでそれを挙げさせていただきますね。

●家のどこにいても同じ温度になる断熱性能の確保
●足腰が弱くなった時にでも使いこなせる間取り計画
●３方に家が建ったときでも、快適に家の中が明るく通風が取れる空間計画

断熱性能の高い家というのは、家の中で生じる「ヒートショック」という脳卒中や心筋梗塞の原因を取り除く効果があります。建てる地域にもよりますが、例えば熱損失係数という係数で言うと２以下のもの。出来れば１～１．５ぐらいの数値になるとかなり快適になるでしょう。

二つ目の足腰が弱った時にことですが、１階を主寝室関係や趣味の部屋などにした場合、将来的に１階だけでも生活できるように間取りが変更できることも考慮することがポイントになります。この辺りは設計事務所が得意とする領域ですので、もしよかったら設計事務所にも相談されることをお薦めします。

三つ目ですが、ご質問でのテーマにもなっていると思います。
これは、一つ目の断熱性能の高い家にすることで、例えば吹抜け空間などを造ることで一階まで光を落とすことも可能です。もちろん中庭形式で光を落とすことも可能ですので、色々なバリエーションで検討できます。

また現地を詳細にみることで、一階ＬＤＫ＋主寝室ぐらいの形で光も十分に導くことも出来る可能性があります。
そのあたりも含めて、一階ＬＤＫ案と二階ＬＤＫ案の二つで比較されるとよりイメージが湧きやすいと思いますよ！

より詳細のことを聞いてみたいときはいつでもご連絡ください。
素敵な家が出来ることをお祈りしています。

八納啓造

追伸 写真は７０歳のご夫婦が建て替えた家です

初めまして、ケイズアーキテクツの山下と申します。

ご質問拝見致しました。
私事で恐縮ですが、私も同じ50歳代です。
久保田様同様、境遇こそ異なりますが同じ年代を生きるものとして、共通のテーマはあると思います。
たまたま建築の設計を常の業務としている人間として回答させて頂きます。

久保田様は家つくりの趣旨を明確に持たれていらっしゃいますね。
今まで生活を土台にされている、と思います。

新規敷地の状況は概ねしか分かりませんが、広い道路に接道した細長い敷地ですね。
3方向の隣地に家の建設が予想されると言う事は容積率の高い商業系？の用途を想像します。

敷地の形状を有効的に利用する観点から、
1、町屋つくりを考える。
この字型のレイアウトを基本とし、中庭（パティオ）形式


2、大きな吹き抜けを確保し大きなボックスで考える。
中庭を内部に取り込む事で吹き抜けからの2次採光、通気を確保する。

3、2階のみ中庭（この場合バルコニー等）を形式とし、各居室の採光、通気を確保する。

が考えられると思います。

ただ、1、の場合
利点としては外壁面が多いため、各居室への採光、通気が確保し易い反面
欠点としては、広い空間が確保しづらく、外気との接触が多く熱損失が多いです。

2、も効果的ですが、1階に大きい空間が取りにくいですね。

ご要望のスペース確保を考えると、就寝する寝室、また暗いシアターRM、水廻りを1階とし
通常いらっしゃる居間、食事室を2階とし、2階にのみのバルコニー設置から南側採光、通気を確保する案が有効的に思いました。
よって、居間は北側に配置し、南北からの採光、通気を確保でき、明るい空間ができると感じます。

50歳代はまだまだ健脚ですが、将来を見据えてバリアフリーは当然ですが、EVスペースの確保と、家中の寒暖のない全館空調も計画されると良い と思います。

焦点があまり明確になりませんでしたが、私なりの意見述べさせて頂きました。

快適な家づくりされて下さい。