対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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鉄骨造の特徴とコスト
りうさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
**鉄骨造の特徴
''・大スパン可能''
私は、長く住める家を作るには、住み手の生活の変化に、家が対応できるよう、フレキシブルな家づくりを目指しています。
フレキシブルな家とは、内部間仕切が自由に変更できることで、そのためには、構造体(柱、耐力壁)は、家の外周のみで、内部は構造体が不要にする必要があります。
鉄骨造は、大スパンが無理なく可能のため、家の内部を無柱空間とすることができます。
将来、生活の変化に、家を最大限合わせ易い構造と言えます。
''・耐力壁を使わない構造''
木造は地震や風に対し、壁(耐力壁)で対抗する構造で、間口方向、桁方向共に、耐力壁がバランス良く必要です。
鉄骨造は、耐力壁を全く使わない純ラーメン構造が可能です。
例えば、1階でガレージ+玄関で、耐力壁が全く取れないような時、鉄骨造は威力を発揮します。
''・空間自由度''
木造でも吹き抜けは可能ですが、ただ床を抜けるわけではなく、構造的配慮が必要です。
鉄骨造は、木造以上に自由度の高い構造です。
**鉄骨造のコスト
このように鉄骨造にはさまざまのメリットがありますが、一般に木造よりコストが高いです。
木造でも、3階建は準耐火構造となりコストがアップするので、差が縮まります。
鉄骨造は、構造計画、仕様、鉄骨工場の選択によりコストに幅が出ます。
鉄骨造が安くできた場合で、木造との差は、10万円/坪内外ではないかと思います。
鉄骨造は軽い構造なのですが、床にコンクリートを使うことが多く、木造よりは重いため、杭が必要になると、差は広がります。
参考にしていただけたら幸です。
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この回答の相談
都心の30坪の土地に3F建の住宅(延50坪)を新築したいのですが、木造と鉄骨造のどちらがいいのでしょうか?この場合、木造、鉄骨造の建築費は概ねいくら位なのでしょうか?
間口8m奥行13mの約3… [続きを読む]
りうさん (東京都/44歳/女性)
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