対象:ペットの医療・健康
乳ガンになって手術した後、再発(転移)した14歳の猫がいます。
心臓付近に水がたまって、これからどんどん呼吸ができなくなるらしく、ついに2週間ほど前に病院で余命1ヵ月〜1ヵ月半と言われました。
数日前までは自分で歩いたりなんとか食事もしていたのですが、おとといぐらいからまったく食事を食べなくなりました。
昨日からは自分で階段を降りることもできず、2.3歩、歩いただけでゼイゼイ呼吸をします。
インターネットで調べたりして、いろいろな食べ物を試したのですが何も食べません。
病院に行って心臓付近にたまった水を抜こうとも思ったのですが、麻酔をしたまま死んでしまう恐れがあったり傷口がふさがらない恐れがあったりと…。
このまま手術せず死ぬのを待つのは人間のエゴのような気もするのですが、もう少し何か方法がないかと悩んでいます。
どうかアドバイスいただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
maomao0310さん ( 岡山県 / 女性 / 31歳 )
回答:2件
末期癌
当院では、癌のワンちゃん、ネコちゃんを治療させていただくに当たって、一つの基準をもっています。
まず、癌を持った動物達が、自ら食餌を摂らなくなったなった場合や、摂れなくなったっ場合、強制給餌という方法に移行します。それは、流動食(ヒルズ社ad缶など)をシリンジで口に投与したり、鼻から食道に通した細いチューブで、投与したりしていきます。
しかしながら、腫瘍が肺に転移して、呼吸するだけで精一杯になって、口に流動食を入れただけで、息苦しくなるようになった場合や、鼻にチューブを入れようとするだけで、息苦しくなるようになった場合は、高濃度の酸素室を用意していただいて(レンタル会社がありますので、掛かり付けの病院にお問い合わせ下さい)その中で過ごすようにします。 そして、一回の投与量を少なくして、頻回の流動食投与をします。
ところが、さらに病期が進行して、高酸素濃室の中でさえ、口を開けて、はぁはぁと速い呼吸を始めるようになった場合には、安楽死をお勧めしています。 それは、それ以上、延命治療を続けることが、動物達に1日中息苦しい思いを強いる結果になってしまうからです。
以上のようなプロセスで、当院はがんを持った動物達の治療させて頂いていますが、ご参考になったでしょうか?
評価・お礼
maomao0310さん
ありがとうございます。
チューブを通して流動食を入れることは家でもできるのでしょうか。
高濃度の酸素室のことも含め、一度かかりつけの病院に連絡して聞いてみます。
回復することはないと思いますが、できる限りのことをしたいと思っています。
アドバイス、本当にありがとうございました。
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RE:末期ガンの猫の食事
猫の乳腺腫瘍の多くは悪性であり、肺の転移も多く認められます。腫瘍の転移が原因で、胸水の貯留が認められているのであれば、針で穿刺し、定期的に胸水を除去する必要があります。胸水の吸引は麻酔を必要としません。病院へ行くストレスや、興奮により体力が消耗する可能性はありますが、呼吸不全の原因が胸水であれば、水を抜くことで改善いたします。水を除去した後も呼吸が苦しいようでしたら、自宅にて酸素室を設置することも可能です。酸素室内で生活することにより呼吸が楽になります。これらのことをふまえ、再度かかりつけの動物病院の先生と相談されてみてはどうでしょうか?
(現在のポイント:-pt)
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