対象:ペットの医療・健康
マルチーズ、♂6歳です。
膿状の鼻汁が続き、今年2月に大学病院でCT検査をした結果、鼻炎と診断されました。抗生剤内服薬の治療を受けていましたが、症状はあまり改善されず、4月下旬より呼吸困難を示すようになりました。
別の大学病院の呼吸器外来にて内視鏡検査をしたところ、「鼻炎だけでなく喉頭虚脱と軟口蓋過長を併発している。」と言われました。また、この検査の際、麻酔中(覚醒時?)に呼吸が止まり、気管チューブを入れて一命を取り留めました、と言われました。
それからさまざまな内科的治療を試しましたが、症状は回復せず、先日、手術も考えてみたほうがよい、と言われました。その手術をした場合、?呼吸の邪魔になっている喉頭部位を切除するのみで済む、?前回の検査時のように重度の呼吸困難を呈した場合気管を切開し気管の腫れが引くまでの2〜3日の間切開部を開放しておき、腫れが引いた時点で縫合する、?永久に気管切開部を開放しておく、のいずれになるかは手術をしてみないと分からない、と言われました。
早く楽にしてあげたいと思う反面、前回の検査時麻酔による危険を考えると手術へのあと一歩を踏みきれずに悩んでいます。
主治医の先生は気管切開を施せば手術による万が一の事態が起こる可能性は低いとおっしゃってくださいますが、どうなのでしょうか?また、同じような手術を施したワンちゃんの予後はどのようなものなのでしょうか?また、気管切開部を永久開放した場合、感染などの危険が高くなると言われましたが、その危険率はどのようなもので、日常生活にどのような支障がでるのでしょうか?
長く複雑な経過とたくさんの質問で申し訳ありません。今も横で苦しそうにしている愛犬をどうにか元の姿に戻してやりたいと思うのですが、このような複雑な事情故、的確なアドバイスをくれる人が周りにいません。どうぞ良きアドバイスを賜りたく宜しくお願い申し上げます。
Leoマルさん ( 東京都 / 女性 / 38歳 )
回答:2件
喉頭虚脱
まず、喉頭虚脱が確定診断だとすると、これは内科的療法もありますが、とってもケアが大変で、最終的には気管切開術が必要になります。 ただ、この術後ケア、日常のケアも結構大変です。
軟口蓋の過長だけでしたら、超音波メスや、レーザーで切除すれば、慣れた先生ならとても簡単で、術後の炎症(脹れ、漿液の分泌、疼痛)もほとんどありません。
問題は、喉頭虚脱ですね。X線テレビ装置で呼吸時の喉頭の動きを、リアルタイムに観察していただいて、確定診断がされているのであれば、現況から判断すると、手術の適応と言うことになりますね。
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RE:喉頭虚脱
大学病院にまで上診されているようですので、参考程度にして頂ければと思います。
喉頭虚脱、軟口蓋過長がある場合、一生涯に渡り呼吸様式がおかしく呼吸困難のリスクがあります。内視鏡検査の時に呼吸が安定しなかった事を考えますと、手術を心配されるお気持ちもよく分かりますが、内科治療で反応せず、一般状態もあまり良くない様に思われますので、外科手術を行った方が良いと思います。そして気管切開を行った方が呼吸自体は改善されますので、その後の予後も良いように思われます。
当院でも永久気管切開術を施したワンちゃんの管理を行っていますが、どの子も呼吸はかなり安定しており、良好な経過を辿っております。もちろん、気管が直接、外と触れますので感染のリスクは高まりますが、しっかりとしたご自宅での管理、定期的な診察・細菌培養検査・切開部周辺の毛
刈り・去痰剤や抗生物質の投与・ネブライゼーションを行う事で防止出来ると思われます。
手術のリスクはどんな場合にも存在しますが、今回の場合、そこまで一般状態が芳しくないようなので手術をしてみてはいかがでしょうか?術前から術後の管理をしっかりと行えば、リスクも減少すると思います。ワンちゃんを直接診ているのではありませんので、しっかりと担当医とご相談の上、治療方法をご選択下さい。
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