対象:住宅設計・構造
練馬区の一種低層地域(建蔽率60%、容積率200%)の土地があります。南に6m道路となっていますが、現在南側に3階建ての建物が建っていて、その建物の北側にも駐車場があり、今は日当たりがいいのですが、もし前の建物が建て替えをして高い建物になった場合、一階部分(一階リビング)の日当たりは悪くなってしまうか心配しています。聞いた所によると12mまでの建物を建てるのは可能らしいです。
家の前に駐車スペースをとるつもりなので、3mプラス道路の6mは前の敷地からは離れる事にはなります。
日影規制などよくわからないので、教えていただけないでしょうか?よろしくお願いいたします。
までぃこさん ( 東京都 / 女性 / 42歳 )
回答:3件
考慮すれば十分明るく造れますよ
採光に関しては直接太陽から届く光と、もう1つは空で乱反射しながら入ってくる天空光というものがあります。直接光だけで考えると、例えば夏至のときは耐用の南中高度は東京で31度くらいですから、12mの建物が北側ぎりぎりに建ったとすると太陽の直接光が12時前後に入らないことは考えられると思います。
ただ、前面にそれだけの空間があれば、天空光を活用して、日中は全く照明器具が要らない空間造りも十分可能だと思いますよ。窓の配置や吹き抜けなどをうまく組み合わせていつでも快適な空間は可能でしょう。
また単に吹き抜けを造ると、暑くて寒くなる可能性がありますので、その辺りを重々理解している設計事務所に依頼されると安心出来ると思いますよ。吹き抜けを設計している設計事務所を探して、実際建てた家等を見せてもらうのも1つの手です。
ピンと来るものがありましたら積極的に動かれるといいですよ。
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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建築基準法で日影に関する制限があります。
までぃこさん、こんにちわ^^
大阪で設計事務所をしています。
北側に日影を落とす際の規制が建築基準法で幾つかあります。
今回の場合、まずは道路斜線の規制を受けまして12mの建物を建てようと思えば、道路から5m近く建物を後退させる必要があります。
その他に、日影規制もありまして、軒の高さが7mを超える建物又は3階建ての建物に適用されます。
具体的な内容は、もう少し詳しい敷地データが必要ですが、恐らく現在南側に建っている建物が建替えする事になっても、今と大して変わらないボリュームでしか建てられないと思います。
逆に云いますと、までぃこさんの家を建替えする際も同様の規制が掛かります。道路が北側に無い分、より厳しい条件となります。
住環境を良い状態で保とうと思えば、個々の制限を受ける事は仕方が無い事かも知れませんね。
回答専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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森岡 篤
建築家
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概略は、高さ+道路斜線
までぃこさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
土地購入前のご質問でしょうか。
現在の状況だけでなく、将来建て替えで規制目一杯建てられた時を考えておく、までぃこさんの視点は、とても重要です。
建物の高さの要因は、高さ制限の他、道路斜線、北側斜線、日影規制、高度地区等があります。
これらは、区役所の建築系の課に行けば、各データと意味を教えてくれます。
データは、Web上で調べることもできます。
道路挟んだ南側の敷地のデータも調べて下さい。
練馬区で一種低層60/200のエリアは、多分第2種高度地区ではないかと思います。
南側敷地の正確なMaxボリュームを出すのは複雑ですが、概略は、12mの高さの他、道路斜線の範囲を考えれば良いと思います。
目一杯建ったと仮定すると、までぃこさんの敷地は、冬至には1階で日が当たらないエリアはできると思います。
しかし、南道路スペースもあり、日中明るい家をつくることは十分可能だと思います。
正確な検討は結構複雑なので、できれば土地検討から設計事務所に参加してもらうと良いのですが、とりあえず土地検討を切り離し、日当たり等周囲の条件(将来含め)、ボリューム検討(最大どの位のサイズの建物が建てられるか)に限定して依頼するのも良いと思います。
参考にしていただけたら幸です。
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