対象:リフォーム・増改築
築11年、屋根や外壁の色が褪せてきましたし、室内の改装も合わせリフォームを検討しております。業者さんと見積もりしていますが、分らないことが多く出てきたので契約前にしっかり検討したく。アドバイスを宜しくお願い致します。
1)屋根は現状ノンアスベストスレートです。塗装はコスト的に低いのは理解していますが今後の再塗装や傷みを考えるとガルバリウム鋼板を上から乗せるのが良いと提案されています。この場合でも将来は再塗装が必要でしょうし(10年以上はサイクルが延びるようですが)鋼板なので熱による傷みや屋根裏3階の室温上昇が気になっています。となるとエアコン代など光熱費UPで10年サイクルの塗装費と変わらないとか?考えます。上から載せるのであれば音や室温は気にしなくても良いでしょうか?住宅寿命にもメリットが余り無いのであれば塗装で10年後も塗装、というこまめなメンテナンスサイクルで行こうかと思いますが・・どうなのでしょうか。多分次回の外壁再塗装と工事は重なるでしょうし。
また屋根の工事なので同時に天窓を付けようかとも検討していますが、日本では気候上、良くないらしく結露や湿度変化でコーキングが持たず必ず雨漏れになると書かれたサイトを良く見ます。止めた方が良いでしょうか?
2)内装を壁紙から珪藻土で替えようと思います。結露などにも効果が高いようなのです。結露対策に2重サッシ(2重ガラスではなく、内側からのサッシ後付タイプ)を検討していましたが、珪藻土にすればそれは要らないと言われました。
効果はそんなにも高いのでしょうか?ちなみに高気密住宅で寒さは感じませんがサッシにたまる結露がいまの悩みです。
壁紙+2重サッシとの実力さはどのようなものでしょうか?
ちなみに家は霧の多い山間部で湿度の高い地域と言われています。良いアドバイスを宜しくお願い致します。
補足
2009/04/26 16:40専門家の皆さま。真摯なアドバイスありがとうございます。
大変参考になる事が多く、感謝いたします。皆さんのアドバイスを元に
妻とよくよく考えてみたのですが、今回は現状の問題をメインに対策し
その他は10年サイクルで考えてみる事にしました。
というのは今後10年もしたら築20数年になります。私たちのライフサイクルも大きく変わると思いますし、きっとそこで改築を検討すると考えたからです。
1)屋根は塗装、外装にはハルスハイブリット樹脂塗料を使おうと思います。
屋根に耐久性のある塗料はどんなものがあるのでしょうか?
2)珪藻土はつなぎに『にがり』を使っているタイプの物です。どうなのでしょうか?
それに後付けタイプで室内側に窓が増えるようになるタイプのサッシ(北海道とかで良く見ますが)を付けようと思います。現状サッシに硝子のハメ替えよりも効果があるようです。本当は木枠サッシが良いようですがそこまでは無理そうです。
まずは今後十年をしっかり住めるように屋根分を結露対策に投資しようかと思います。
ぶーさん ( 東京都 / 男性 / 43歳 )
回答:3件
ガルバニウム鋼板と珪藻土について
ご質問ありがとうございます。
項目ごとにお答えします。
1)ガルバニウム鋼板か塗装かという議論は、屋根リフォーム工事の際、よく行われるものです。単にガルバニウム鋼板にするにしても、ただ上からかぶせるだけなのか、下地工事から行うのかによっても、費用(コスト)と効果が変わってきます。ガルバニウム鋼板はメーカーで30年保証もするほどのものもあり、耐久性ではかなり優れていますが、軽量金属のため、その下地工事をしっかりやらないと雨音や直射熱による温度上昇も予想されます。ただ、サイクルとしては、外壁塗装よりも次のリフォームがずいぶん先になるので、外壁塗装と同じ時期とはならないかと思います。耐久性だけをお考えであれば、お薦めではあります。ガルバニウムをご検討されているなら、その素材と施工方法について十分、ご説明を聞いてみてはいかがですか?
天窓については、確かにご指摘のとおり、雨漏れの事例が多く聞きます。
灯り取りなどで、天窓を御希望であれば、十分な対策と今後のメンテナンスが必要でしょう。
2)珪藻土の魅力は、調湿機能や防臭効果、有害物質分解能力への期待などですね。もし結露対策だけであれば、インプラスや二重サッシの方が
確実に「空気層」をつくるので、効果はあると私は思います。私自身、珪藻土は好きで、多くの方にお薦めしてきましたが、珪藻土の種類によってもその効果はかなりの幅があるので、詳しいご検討をお薦めします。
回答専門家

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森岡 篤
建築家
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ガルバ鋼板、やるなら空気層設ける
ぶーさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
1)屋根ガルバリウム鋼板
**仕上としてのガルバリウム鋼板
ノンアスベストスレートよりガルバリウム鋼板(表面仕上によりグレードあり)の方が耐久性あので、それなりに効果はあります。
**空気層を設ける
建物本体と新ガルバリウム鋼板(+下地)の間に空気層を設け、下部に吸気口、上部に換気棟を付け、自然換気させる方法です。
日本の真夏の日差しは過酷ですが、特に屋根面が強烈で、気温30℃程度でも、屋根面は60〜70℃に達します。
屋根の空気層で換気させることで、建物本体への負荷を軽減することができます。
光熱費を低減することができ、屋根改修をやられるなら、ここまでやることをお勧めします。
2)サッシ結露
1重ガラスの結露の原因は、1重ガラスは断熱性が少ないことによる内外の温度差と、内部の湿度です。
温度差+内部湿度
室内の仕上を珪藻土にしたところで、ガラス面の温度が変わることはありません。
調湿効果はありますが、ガラス面の結露を防ぐ程、湿度を下げることはないので、結露防止にはなりません。
珪藻土は、質感も良く、調湿効果、吸着効果、健康にも良く、お勧めしますが、ガラス面の結露防止には、ガラスを2重化することです。
1重ガラスと複層(2重:ペアガラス)ガラスとでは、厚みが違うため、1重ガラス用サッシに直接複層ガラスは入りません。
サッシ枠(建物に固定)に複層ガラス用障子(可動部分)が合うものがあればよいのですが、ない場合は、1重サッシ用アダプタ付いたペアガラス(周囲に枠が回る)か真空ガラス(高価)となります。
参考にしていただけたら幸です
パルティータ建築工房サイトはこちら
東京都中野区の建築設計事務所 注文住宅/二世帯住宅/リフォーム
住宅の疑問にこたえる、「住宅こたえるね!ット」はこちら
補足
**天窓について
ガルバリウム鋼板による全面屋根改修をやるならば、天窓のきちんとした納まりが可能なので、雨仕舞い上問題ないものが可能です。
天窓は、付ける位置による暑さ、光量コントロールは別の問題です。

深澤 熙之
建築プロデューサー
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ガルバリウム鋼板と珪藻土について
はじめまして、ぶー様
アルミサイディング及びアルミルーフによる外断熱通気リフォームの専門及び欠陥、手抜き住宅や手抜きや悪質リフォームの相談を専門にしております、深澤煕之と申します。
先の先生が答えられた通りと存じます。
住宅にとって、何よりも今の住宅の構造体(壁の中や屋根裏)の環境及び住宅内の空気汚染のない環境がもっとも大事なところです。
今まで、雨漏りや欠陥住宅の相談をお受けして、一番多いのは雨漏りと壁内結露によるカビ、結露の発生およびシロアリ被害の相談をお受けしてきた体験から申し上げますと、
高気密、高断熱の高性能住宅において、その性能を高めるために防湿気密シートが施工してある事が大きなポイントになります。
この気密シートが壁全体に隅ずみまで、きっちりとその気密シートが隙間や穴もなく、果たしているのであれば、良いのですが、
少しでも隙間や穴があれば、そこから、壁の中に湿気が入りこみ、壁の中に入った湿気が今度は気密シートが貼ってある分、家の中に戻ってこず、壁の中にとどまっている状態だとしたら、
常に壁の中にその湿気がとどまってしまう事になり、それが原因でカビや結露が壁の中で発生しやすくなっている住宅もあります。
また、その気密シートが完全に機能を果たしておれば、壁の中に湿気が入りこまないはずですので、家の中の湿気は換気扇によって、外に排出されるはずです。
現在、窓サッシの枠に結露が出ているというのはサッシ枠自体は断熱効果がないのとアルミは結露が出やすいので出ているかと思いますが、気になるのは 家全体の各部屋やトイレ、洗面所の各部屋の温度差はいかがでしょうか?
温度差がはっきりとわかるくらい、寒い部屋と温かい部屋があるとすれば、この気密シートがうまく果たしているのかどうか、心配なところです。
この気密シートの新築時の施工不備により、カビ、結露が異常に発生してしまったという住宅が多いので、
補足
この気密シートがうまく機能が果たされているのか気になるところです。
高気密住宅の場合はそういった壁の中に湿気が入った場合、結露発生、そしてカビや木材を腐食させる腐朽菌に発展していきますので、
壁の中に入った、湿気対策として
防湿気密シートだけでは不具合が出やすいので、ここ2年前より外壁通気工法は住宅にとって、もっとも重要で必須であるという事をようやく知られるようになってきました。
そういった観点からもガルバリウム鋼板やアルミサイディングという金属サイディングを利用して、外壁部分に通気を持たせるリフォームをされる方も増えてきました。
金属サイディングもその素材もガルバリウムとアルミ合金という種類があります。
窓を内づけサッシにされる事は大変良い事だと存じます。
この回答コーナーにおいて、文字数に限りがある為、回答も途中になってしまいますので、参考に
昭和アルミ公式ブログサイト時間がある時にでも覗いて見て下さい。あくまで、参考にして下さい。
最後に珪藻土について、簡単に珪藻土はとても良いです。
珪藻土のよいところは沢山の細かい、隙間や穴があり湿気を吸ってくれる大変良い利点があるのですが、
珪藻土自体は固化はしなく、ばらばらになりやすいので固化剤を使用して施工します、
その固化剤をどのようなものを選択するか、また、固化剤を多用化をすると珪藻土の良い利点である隙間や穴を塞いでしまいますので、
珪藻土の良いのところがなくなってしまい、効果が全くなくなってしまいます。
効果がでる状態で施工すれば良いのですが、反面、施工性が悪いと珪藻土がボロボロ落ちてきますので、施工をどのようにきちんとするか一番大事なところです。
珪藻土の事もよく勉強をされてからご判断をされたほうが良いかと思います。
回答文字数に限りがあり、説明が十分にできず、申し訳ありません。
少しでも参考になれれば、幸いでございます。
(現在のポイント:-pt)
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